前回 【仮面ライダーマジェードwithガールズリミックス】感想 自由度No.1シリーズ
ハロウィン仮装未経験の男 アメイジングRYOです。
もう年齢的に子供にお菓子を配ってあげたいけど今の時代独身男性の家に子供がトリックオアトリートしたら訪問された側が逮捕されそう。
自由度圧倒的な注目シリーズの第3弾を語っていきましょう!
あらすじ
りんねと那由多の2人がガールズリミックスに参加するようになってから月日の経ったある日、夏木探偵事務所の扉を叩く者がいた。
彼女の名は野村静香。かつて仮面ライダーキバ/紅渡を支えたヒロインだった。
捨てても戻って来てしまう不審なハロウィンパーティーの招待状が届いて困っているので調べて欲しいという静香の依頼を受け亜希子、りんね、那由多の3人はパーティーに潜入捜査することに。
楽しげなパーティー会場に潜む危険なゲームとダークなヒロイン達…。邪悪な企みを華麗に破れ!ガールズリミックス!
ハクビ参戦!そしてあのライダーも!?

シリーズの垣根や時代を超えてライダーヒロインが大集合する今やTTFCの主力企画とも言える『ガルリミ』も早くも第3弾。
毎回ゲストに驚かされるが今作ではヒーローサイドに『ギーツ』から仮面ライダーハクビ/桜井紗羽と『キバ』から野村静香が参戦を果たした。
ちょっと自分が『キバ』の知識に疎いもんで静香が本編でどんな具合のヒロインだったのか知らないんだがそこは亜希子が説明してくれるし静香自身が補足もしてくれるので未視聴でも大体の感じは把握できるようになっている。ありがたい。
てかずっとそうだけど亜希子の情報網がとんでもない。もはやライダー世界のヒロインのことは全て観測している神なんじゃないかと思うくらいなんでも知ってるし、なんでも調べるスーパー便利キャラになってる。さすがガルリミのリーダー。
静香はドラマパートでの活躍が印象的。仮面ライダーは強くてかっこいいという目に見える派手な部分にしか意識が行ってないナユタに仮面ライダーが背負っている責任や目には見えない強さを教えるという戦わないヒロインの先輩らしい台詞がある。
そして中盤からは上記画像の通りファンガイアの力を手にして戦うヒロインに早変わりしバトルでも活躍することになる。これに関しては唐突にも感じるが制作サイドにはある裏設定が共有されているんだとか。
劇中に匂わせ描写もあるので『キバ』好きの貴方なら理由に辿り着けるはずだ!(答えが知りたかったら素直にオーコメ版を見れば大体全部教えてくれるぞ)。
そして更に更に静香関連には更なるサプライズが…まさかあのライダーをまた見れるとはなあ。やっと必殺技らしい必殺技まで…。これは『キバ』の知識も関係ないし私も素直に楽しめた部分だ。
聖人すぎて大智の人格が良い方にひん曲がった頼れるお姉ちゃん 紗羽さん関連で良かったのはりんねとの絡み。
『最強ケミー ガッチャ⭐︎大作戦』でりんねが景和と共演している事実を上手く使って2人の会話を膨らませているのだ。過去の縁を丁寧に拾ってやり取りが作られているのは好印象。
そして静香同様紗羽さんにも『ギーツ』では明かされなかった秘密がありそれが今回判明している。こっちは私に『ギーツ』の知識があるからってのもあるけど割と飲み込みやすいよ。
だって本編で一回あんなことなったんだもの。そりゃあんなこと出来てもおかしくないよ。
ただ書いてしまうとハクビに関してはこれと言った強化形態が無かったのはちょっと残念。本編でやれてないんだし、既存の大型バックル使うだけとかでもいいから何かしらあって欲しかった。ハクビ ブーストフォームとかニンジャフォームとかさ。
仮面ライダーしろいまほ…ワイズマン(コヨミ)復活!

仮面ライダー白い魔法使い!
仮面ライダー白い魔法使いじゃないか!
ワイズマンって言っちゃうと全部バレちゃうから止むを得ずおもちゃの名前が白い魔法使いドライバーになったし、転じて仮面ライダー白い魔法使いとかいう収まり悪すぎるネーミングになっていたリアタイ時の笛木は可哀想だったね。
現在は仮面ライダーワイズマンが正式名称です。覚えておきましょう。
『2』の湊耀子に続き敵サイドにも歴代のダークヒロインが参戦することとなった今回。
『ガヴ』からグロッタ、『ガッチャード』からミメイ、そして『ウィザード』からコヨミが登場。コヨミは『天下分け目の戦国MOVIE大合戦』で一度敵になって仮面ライダーワイズマンに変身もしているから選ばれたみたいね。拾うネタが細かいのはこのシリーズの良いところ。
しかしグロッタ姉さんは全然良いとして問題はミメイだよね。お前『ガッチャード』の出身か本当に?
どうもハンドレッド関係は『ガッチャード』とは別の『レジェンド』世界のキャラってイメージだなあ。これも最新ライダーだったのに何故か前からいた気にさせられるカグヤ様のお力か。
ミメイは『ガッチャード』ではグレアに変身したが今作ではまさかのヒートドーパントに変身!
また坂本監督の撮るヒートドーパントが見れるだなんて『AtoZ』に脳を焼かれた者としてはめちゃくちゃ嬉しい。うち仮面ライダージョーカーvsヒートドーパント好っきゃねん。
改めてハンドレッドのあらゆるライダー世界の技術を再現出来るって設定便利だよなって。
コヨミ、というか奥仲さんは当たり前かもだがサイズ感の可愛らしさが健在。長身のグロッタと並ぶとより顕著に。衣装は特徴的なケープを着ていてこれは当時のもの。
りんねの前に立ち塞がり相変わらず雑に強いエクスプロージョンでマジェードをボコって来る。ただ主人公とボスを対峙させてるんじゃなくりんねとコヨミの組み合わせにドラマ性を持たせてるのは良かったね。
コヨミは賢者の石を内包した笛木暦の抜け殻であり、笛木からすれば暦を蘇らせるまでの繋ぎでしか無い人形。「賢者の石」という錬金術ワード+悪党にいいように使われた人形ってことでりんねが思い出すのはもちろん…
それぞれの世界で起きたことや本編で学んだことを糧にして成長し、別作品のキャラクターにシンパシーや強い想いを抱くようになる姿ってクロスオーバーの醍醐味だよな。
問題点は『2』から据え置き?

ゲストの豪華さやヒロイン勢揃いだからこそ生まれる圧倒的に華のある映像、そしてクロスオーバーならではのキャラクターの成長の描き方は上手い。いかにもクロスオーバーって感じのやり取りもくすぐられる。
しかしながら感想としては「良いとこも悪いとこも2と一緒かな」って感じ。
色んなキャラが出ますよーとか懐かしいライダーや怪人出ますよーって部分はあくまで作品を盛り立てる飾りであってやはり肝心のお話の部分に味が足りないと満足感は得られないと思う。
『1』が豪華すぎたってのはあるけど『2』そして今回とヒロインの人数がどんどん減っている右肩下がりの状態も少々気になる。
あと『ガルリミ』自体の本筋であるナユタの過去とか謎の組織とか黒幕であろうすみれの動向とか今回はいずれもほぼ動かないのも残念。
一応ナユタについては記憶がフラッシュバックしたり「あー変身するんだろうなー」って伏線が張られたり、すみれは突然起きたコヨミ達の復活の糸を引いてるんだろうなーってワンシーンがあったり物語としての動きはないが色々仕込んでる段階なんだなってのは伝わるからダメじゃないんだけどね。
総じてお話として大事じゃないとこばかり力が入ってないかい?ってのは感じてしまった部分かな。
何を目的に見るかによるんだけどね。ただオリキャスでヒロインが集合するのを観たいとかってんなら全然楽しめるとは思うし。
ただ新鮮味もあったし良くぞここまでってくらい揃えた『1』や、媒体を超えた発言が飛び出したり『アマゾンズ』のような外伝作品からも参戦があってサプライズだらけだった『2』に比べると『ガルリミ』自体にちょっと慣れてきたのもありパワーダウンを感じてしまう作品だった。
総評
というわけで『ガールズリミックス inハロウィンパーティー』でした。
粗は見えてきたものの相変わらず本編のネタを丹念に拾ったお話作りや、クロスオーバーならではのやり取りはお見事。
そろそろ客演とかじゃなくお話としての『ガルリミ』の面白さを感じさせてほしいところなので『4』を期待して待とう。
それではまた。
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