前回 孤独な超新星(スター)、覚醒ウルフ!【ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 第23話】感想 ファイ×ブーが熱い
『ルパパト』30話がとにかく好きな男 アメイジングRYOです。
圭一郎が正しいことをする事で間違っていなかった筈の魁利の行いが間違いになってしまうあの件は当時唸ったね。凄い…!って思った。
来週には『全スーパー戦隊展』で戦隊熱が上がる中24話を語っていきましょう!
あらすじ
角乃の元に1人の少女が依頼にやって来た。
なんでも学園に取り憑かれたように居続け家にも帰ろうとしない生徒達を助けて欲しいという。
なんとも妙な話だがこれを「青春の無駄遣い」と怒った禽次郎に押し切られる形で角乃は依頼を請けゴジュウジャーは件の市立慧海学園高校に潜入調査をすることに
そしてその学園には青春に取り憑かれた生徒と、学園を騒がせる快盗、それを追う生徒会長の姿があった。
レジェンド高岩&マナカケンゴォ来る!

とにかく最初から最後まで見どころたっぷりのハイカロリー回。指揮をとったのは我らが坂本監督だ。
監督得意のCG・エフェクト盛り盛りの戦いからやたら差し込まれるキャスト陣による生身でのアクションなど非常にいつもの坂本監督だったが、一方ドローンカメラを使っての360°撮影という『ルパパト』でもやっていた撮影法を取り入れて原典へのリスペクトも感じた。
今回はゲストがやたらと豪華…というか我々特オタにはすっかり馴染みの顔が揃ってそういう意味でも話題に事欠かない。
学園を騒がす快盗にして慧海学園の元校長先生 ユニバースルパンレッド/晩堂深也役に平成を背負いし生ける伝説 ミスター平成ライダーの高岩成二さんを
そして学園の秩序を守る生徒会長で快盗を追う男 ユニバースパトレン1号/晴渡一輝役に『ウルトラマントリガー』で主演を勤め、舞台版のプリキュアシリーズ『Dancing⭐︎STARプリキュア』にも出演してるのでウルトラマン、プリキュア、戦隊全部に変身した唯一無二の男 寺坂頼我さんを起用。
この2人周りの話題を書いていきたい。
まずルパンレンジャーの変身者は夜を、パトレンジャーの変身者は朝をイメージしたネーミングが付くという原典からある命名ルールが今作でも守られているのは一目瞭然。
深也は(高岩さんなのもあって)見た目がガッチリし過ぎでスマートなイメージの快盗らしくないビジュアルなものの愛する学園を奪われ取り戻す為にルパンレンジャーになったとか、自分が倒れようと残った奴が願いを叶えるならそれでいいとかめちゃくちゃルパンレンジャーのマインドを継承しているキャラになっていて嬉しいところ。
あと考え過ぎかもだが平成ライダーと共に歩んだ高岩さんが最後の純粋な平成戦隊の『ルパパト』に因んだキャラとして登場してるのもオタクとしては勘繰らざるを得ない(次作の『リュウソウジャー』は2ヶ月だけ平成戦隊)。
ただやっぱりどう考えても高岩さんがパトレンジャーのがしっくり来るな感は否めないし、寺坂さんがルパンレンジャーでもこれまたしっくり来る。ひょっとしたら分かった上での「ズラし」なのかねこのキャスティングは。
回想での組み手シーンでは相変わらず凄まじいキレの動きを披露。おまえのような校長がいるか。平成ライダーだな?
固有能力〝解除(リリース)〟は洗脳を解くというなんともピンポイントメタ過ぎて指輪争奪戦では役に立たなそうなものだが、ゴーカイジャー指輪との併用で生徒達を密かに救出し続けていた。
意外だったのは『ゴーカイジャー』という高い人気もありシリーズ的にも後年に影響を残した重要な作品の指輪が契約者も現れずに既に指輪の状態で回収されてしまっていた事。まあ指輪のシステム的に後ほど変身者が現れそいつに指輪が渡るって流れもイケるからこのまま指輪Aみたいな役割で終わるってことはないだろう。
パトレン1号に変身するイッキ・ハレワタール…ではなく晴渡一輝は今回はほとんど青春ノーワンにいいように操られてしまっていただけでイマイチ活躍という活躍は無かったが目を引いたのはやはりエンゲージシーン。
「ウルトラマン・トリガァァァ!!」感があり過ぎるぞあの動き。てかまんまじゃん!
固有能力は〝防御(シールド)〟という無難なものだが頑丈さが売りのパトレンジャーっぽい能力だ。機動隊の盾が無から出現するという演出も嫌いじゃない。
今回の一輝は敵に操られ、師匠に銃口を向け、ド根性ノーワンに負け犬呼ばわりされ散々失態と挫折を描かれたのでそれを取り戻す活躍を次回に期待したい。
バトルシーンだと校舎内での追いかけっこやルパン、パト、ポーラーの入り乱れる三つ巴の戦いももちろんいいが最後の「YOU BE ONE WINNER」をバックに戦うルパンレッドとパトレン1号がめっちゃかっこいい。
あの曲、真白がOPジャックした時の曲だから真白の曲の筈だが普通にかっこいいし最近はクライマックスになると流れるから汎用劇中歌って感じになってるよね。
坂本監督の撮るルパvsパトが新鮮なのもありぐりぐり動くカメラと両者のアクションがキレッキレで満足度高し。
キミの青春は満たされているか

続いてゴジュウジャー達に目を向けて見よう。
青春=学校生活という考えから生徒達を学園に幽閉した青春ノーワンに対し、青春は学園の中だけにあらずという考えで若人の青春を守るべく戦う禽次郎はかっこよかった。
青春とは心が若く健康で元気な青年時代に体験する物事の全てであり、学校の中だけで手に入るものなどたかが知れている。学校を楽しみ、外も楽しみ、家も楽しめ。それが出来るのは今この瞬間だけなんだというメッセージは青春を十分に楽しめずそのリベンジの真っ最中の禽次郎が言うからこそ説得力がある。
…ところで禽次郎って最近とんと学校行く描写ないけどちゃんと行ってるの?
高校生設定がほぼ空気というか、今回も別に禽次郎が高校生じゃなきゃやれなかった話かと言われると微妙で、「お爺ちゃん高校生」であることを活かした回が欲しいと思ったりもする。
エンゲージシーンでは坂本監督得意の戦いながらの変身となっていたがテガソードのクラップと相性が良く決まってたね。
他のメンバーに目を向けると相変わらず学校関連のことになると笑顔が増える吠を見過ごすことは出来ない。
今回は青春ノーワンの洗脳を受けていたもののチャン・バラバとのやり取りを見るにそんなん関係なく割と普通に楽しんでいたようで特に教室での喧嘩の後に言った「青春…それは友情だー!」って台詞には彼が本当は寂しがり屋で、青臭い友情に心惹かれてしまう性格なのがよく分かる。
お前は本当に可愛いねぇ…吠ぅ…。
その喧嘩シーンも坂本節が炸裂。ちょっとしたシーンであっても生身アクションのチャンスを見逃さない男。やたらと気合いの入った殺陣で嫌でも坂本回だと気付く。
ところで今回吠が着用していた学ランは実は『フォーゼ』で弦太郎が使っていたものなんだとか。ここにも平成の遺物が…!
ワイルドゴジュウウルフvsパトレン1号とかも良かったんだけでウルフ関連のバトルだと次項のロボバトルがぶっちぎって行ってしまって等身大のバトルはちょっと喰われ気味になってしまったのが残念というか、何というか。
明暦のロボバトル 侍ロボって最高だよな!

私は坂本監督大好き人間なんだが、そんな私がヒーロー達のアクション以上に興奮してしまい今回を神回と言いたい最大の理由がロボバトルである。
この画像のシーンかっこ良すぎない?
吠が授業で習った明暦の大火を布石にした展開で、ホログラムで再現された燃え上がる江戸の街に立つテガソードアカツキ。宍戸梅軒よろしく鎖鎌を携えたアイアイザー。等身大アクションと打って変わり過度なCGを抑えたチャンバラアクション。
その全てがあまりに刺さった。
やっぱり侍ロボってかっけぇ…
スーパー戦隊シリーズで初めて登場した巨大ロボットであるバトルフィーバーロボも侍ロボであり、『全スーパー戦隊大投票』ロボ部門で1位に選ばれたドンオニタイジンも侍ロボ。
スーパー戦隊にとって和風の侍ロボとは巨大ロボ文化の原典であり常にシリーズを支えてきた偉大なカテゴリーなんだ。
しかし!ここまで侍ロボをかっこよく見せることに特化したシチュエーションをお出ししたとが今まであっただろうか!?
…あったかも?いや分からん。自分、スーパー戦隊はまだ全体の半分くらいしか知らないんで。
まあ前例の有無はともかく今回のロボバトルが度肝抜かれるほどかっこよかったのは事実。そして今回のバトルが心に響いたのはシチュの良さだけが理由じゃない。
吠とチャンの間に生まれていた本当の生徒と先生のようなある種の信頼関係。それを強く押し出したラストが更に今回の戦いを忘れられないものにしてくれた。
吠は操られていただけ、チャンは青春ノーワンの手伝いをしていただけ。しかしそれでもあの擬似的な学園体験で2人が感じたものは本物で、お互いそれを否定しようとはしない。
チャンの授業が楽しかったと素直に言う吠、授業をちゃんと聞いていた素直な吠をいい生徒だと褒めるチャン。ごく短いドラマでこんなに感動させられるとは思わなんだ。
ちなみにチャン・バラバはもちろん『シンケンジャー』を元ネタにしたネーミング。
人間体を演じた水野さんは『ウルトラマントリガー』のサクマ テッシン役をはじめ仮面ライダーや戦隊にもちょくちょく出ている特撮常連俳優だ。
てか調べたらそれこそ『ルパパト』にも出てたのね。
今回のエピソードと何かと縁の深い方だったんだな。
次回
青春の次はド根性!?
負け犬と呼ばれた一輝に手を差し伸べるのは負け犬ナンバーワンのアイツしかいない!
次週もカロリー凄そうだなおい!!
それではまた


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