前回 もう誰にも奪わせない【仮面ライダーガヴ 第45話】感想 さよなら、眩しい世界
引越しを決意した男 アメイジングRYOです。
もう今のボロアパートは限界だ…次のボロアパートを探さなきゃ…。
ダメだ…大統領は強い…な47話をを語っていきましょう!
あらすじ
ボッカを討ち人間の世界を守るためにショウマはニエルブと手を組み幸果達の元から去った。
ニエルブから変装とベイクマグナムを用いたボッカ暗殺作戦を託されたショウマは1人決意を固め大統領官邸へ向かう。
一方、人間界ではショウマの置き手紙を見つけた3人がグラニュート界に行くための扉の捜索を開始。そして幸果は意外な人物に出くわす。
知・技・体 全てに隙なし!最強!プレジデント・ボッカ

3クール辺りでようやく出てきたポッと出の大統領がラスボスってことはないだろう。
まあ最強形態の当て馬とかが関の山かな
やっぱりラスボスはストマックでしょう!
と、思って来たが今回の描写があまりに隙なく強すぎて「あら?マジでこいつがラスボスでも全然良さそうだぞ…?」ってなったね。
というわけでまずはボッカ周りの話題から。
ニエルブに催眠能力を持つグラニュートの死体を与えた時点でそれが自分に向けられた場合の対策も用意していたり、いざ戦いになれば例のクソ強ビームをはじめバリアや八つ裂き光輪染みた技など多彩に操り、白兵戦でもマスターガヴの一撃を華麗にかわし反撃の蹴りをお見舞い。加えて他人に命令する事で行動を制限する大統領という立場らしいチートな能力まで持つなど八方隙のない圧倒的強キャラらしさをこれでもかと描いていてボッカの倒すべき最強ヴィランとしてのキャラ付が今回で極まったと言っていいだろう。
いやもうこれ3ライダーが揃えばなんとか…みたいな次元じゃないぜ。めちゃくちゃだ。
ただシンプルに力で押すだけじゃなく技も頭もあり、前回ニエルブが言っていたグラニュートのトップに立つのに必要な腕っぷし、頭、精神力、野心の全てがボッカにあるってのが分かったね。
戦闘中にも関わらずガヴから奪ったグルキャンガトリングに腰掛ける優雅な余裕や、どっしりした雰囲気とはギャップのあるアクロバットな動きで攻撃をかわすシーンは悔しいがかっこいい…!こんな悪い奴なのに…!
あとショウマにトドメのビームを打つ際のボッカの顔のアップに光を当てる演出もめっちゃ良かったね。暗い森で自分の攻撃が顔を照らすというシチュがもう刺さる。
今回は初のグラニュート界の大統領官邸でのバトルシーンということもあり普段のロケでは見られないようなアセットでのアクションを楽しめた。
ガヴvs無数のバトラーも凄いクオリティだったね。空中コンボ決めて遥か空からバトラーを蹴り落とすシーンや、投げナイフを足場にしたガヴを下から撮るカットなどCGや合成盛り盛りの豪華な場面が目白押し。例によってアニメっぽい動きを実写に落とし込むのが上手いし多分そういう動きってこのL合成撮影と相性良いんだろうな。
全てを捨て、思い出を忘れ、自分の幸せを犠牲にしようとも世界を救おうというショウマの決意も、自身の頭脳に絶対の自信があるニエルブの奸計もボッカの力に脆くも砕かれてしまった。
あらゆる部分で強過ぎるこの大統領の攻略法とは果たして…
これは倒す時の説得力を持たせるの大変だぞ。
ニエルブの野心と秘めた思い

ストマックの中でも特に真意や目的の見えないニエルブの内面に触れた今回。
幼い頃、ランゴやグロッタに比べて貧弱で体の弱かったニエルブは祖父のゾンブから冷遇を受けひどい言葉を浴びせられそれがずっと彼の心に深く突き刺さってしまったようだ。
「僕の能力なんて兄さんと比べたらこんなもんさ」という41話での自分を卑下するような卑屈な発言や、力自慢のグロッタと反りが合わなかったのもおそらくゾンブに浴びせられた言葉が原因。
力が全てのグラニュート界で体が弱いのはそれだけで致命的で、いくら頭が良かろうとそれは力を補うことにはならない。頭脳という強みが軽んじられる「時は西暦200X年」みたいな世界でニエルブは自分の長所を身内に笑われ蔑まれたのだ。
そんな過去を持つニエルブはいつしか「頭脳で力至上主義のグラニュート界のトップに立つ事」を目標としていたんじゃないかと思う。
正確には自分がトップに立ちたいんじゃなく、自分の頭脳で一族や組織をナンバーワンに出来れば満足だったのかな?
それを達成出来た時初めて彼を縛っていた祖父の言葉を否定できる。頭脳が力に勝るのだと証明できるのだから。
…やっぱりストマック家って家庭環境がクソ過ぎる。ブーシュだけじゃなくゾンブまで子供を苦しめるクソ祖父だったのか。
何考えてるのか分からない子だったのにここに来てずっと身内から言われたこと引きずっている人間臭さが判明し、たいそうな研究も悪巧みも全部コンプレックスから解き放たれたいが為の行動だったとも分かってニエルブがまた可愛くなって来た。
あっさりとボッカに出し抜かれ自慢の頭脳も絶対的強者に通用しないと突きつけられたことはきっとニエルブの心をへし折ってしまったようにも思えたラスト。
ところでショウマがニエルブに変装してボッカに近づくって作戦。最初は散々会って話してるボッカにそんな変装効かなくない?
と思ったけどアレって最近人間を知ったボッカには人間の見分けが付かないから似たような格好されるとあっさり騙されるってガバガバどころかしっかりロジカルな理由があって感心した。人間への擬態という当たり前にやってる行為が強キャラの足元を掬うことになるのも熱い。
あとニエルブコスショウマかっこいい。
話を戻すが全てがバレたニエルブは次週保身のためにショウマを裏切り再びボッカについてしまうようだ。つまりその…
来週で退場…かな?
悲しい…拗ねるわ。拗ねルブ。
ランゴvs幸果!?社長ナンバーワンバトル

盗撮注意おじさん再び。
ついにちゃんと出会い、言葉を交わすことになったこの2人の社長。
11話、42話とランゴと幸果のすれ違い的な絡みが忍ばされていたので何かしらの布石なんだろうと思っていたが
幸せを食い物にする社長vs幸せを運ぶギャル社長
という両者の対立は実は香村先生がずっとやりたかったシーンだったんだとか。
主人公大敗北回で全編シリアスな中、ランゴに怒る幸果とそれを大慌てで止める絆斗とラキアは数少ない癒しシーンになっていたが、一方で会社の為に社員を切り捨てるドライなランゴと社員やお客を幸せにする事を何より優先する幸果という両者の社長としてのスタンスの明確な違いはギャグ調なシーンの中でもしっかり描かれていてこの絡みが2人にどんな影響を与えていくのか非常に楽しみ。
しかし相手がランゴだろうと気に食わなければガンガンレスバ仕掛けに行く幸果さんはちょっと逞し過ぎるな。そんな幸果をランゴもどこか面白がっているような雰囲気も出ていた。
ギャグシーンでよく流れるBGMをバックにランゴが映るシーンは中々にシュール。よーく見ると幸果さんに詰められてるランゴの表情もなんか笑えてくる。
幸果さん周りでいうとラストシーンで戻って来たショウマを優しく叱って諭すシーンもグッと来たな。
みんなが幸せになって欲しい幸果にとってショウマの自己犠牲は見過ごせないし、みんなに幸せを届けるはぴぱれの社長として社員が幸せになれないのも許せない。それこそランゴとのやり取りで言ったことが嘘になっちゃうしね。
「どうしたい?ウマショー」
前回の問いは自問自答だったが今回は幸果さんから問いを投げられるのもいいよね。ショウマの固く誓った決意は優しく解かれ、強がりの仮面を外しちゃんと「ここにいたい」って本音を言えたラストも泣ける。
地味にショウマについて行ったゴチゾウと人間界に残されたゴチゾウ達が再会出来てワーワーやってんのも可愛すぎた。提供画面のとこもめっちゃ可愛い。
次回
放たれた無数の黒いゴチゾウ!?
ボッカの人間界牧場化計画が動き出す!
裏切りのニエルブが再びショウマにその弓を引く。果たして次男の運命やいかに!
それではまた


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