前回 燃えろアメイジングミ【仮面ライダーガヴ 第48話】感想 悪意を溶かせ熱々グミ
揚げ餅を信じ続ける男 アメイジングRYOです。
じじいになっても旨い旨い言ってる自信がある。
あとおかずなら鯖ね。あいつも一生旨い。
ついに次週最終回…!の49話を語っていきましょう。
あらすじ
3ライダーはランゴとの共闘でついに最強の大統領ボッカ・ジャルダックを破った。
しかし直後ランゴの裏切りにより人間達の出荷が再始動してしまう。
一時退散した3人は既に拐われてしまった人々の救出とまだ拐われていない人々の催眠を解く作戦を同時に展開することとなる。
お菓子の力を信じるショウマの講じた逆転の一手とは
ショウマ、絆斗、ラキア、ランゴ、ジープ、リゼル…
それぞれの最終決戦が幕を下ろす。
まさかのプッシュ回 ふわマロ、お前がナンバーワンだ

1クール目は販促の関係もあって毎週毎週新フォームが出てくるもので、それらのフォームの大半は強化形態が登場するとガクンと出番が減ってしまい下手すりゃ初登場以降ろくに使われないフォームというのも珍しくない。それを揶揄しておもちゃのための使い捨てフォームなんて呼ぶこともある。
『ガヴ』もその例に漏れずキッキングミに始まりザクザクチップス、パンチングミ、キャンディー、ブシュエル…と色々出した。
しかしながら本作は殺陣のクオリティが近年の作品と比較してもかなり高く印象的なアクションも多いおかげかあんまり不遇なフォームというのは思い浮かばない。大体みんな活躍してるって印象。
しかし!そんな本作の中でも明確に不遇と呼べるフォームが存在する。
それこそがふわマロだ!
初登場以来びっくりするほど活躍がない!
ガヴガブレイドが持ちにくいみたいなシーンは思い浮かぶしそういう意味では印象的ではあるんだが他のフォームに比べると明らかに活躍の機会が少なすぎたフォーム。
それがここに来てまさかの大躍進。
戦闘による活躍でこそ無いがその役割は「敵の最大の野望を打ち砕き人々を救う」というとんでもなく大事で大切で唯一無二でヒロイックなもの。そんな大役にふわマロが選ばれるとは…。
おめでとうふわマロ。お前がナンバーワンだ。
見てるかチョコダンフォーム。お前最後に出たのいつだ。溶けたチョコをガンマンのポンチョに落とし込んだデザインは好きだぞ。
まあ実際に活躍したのはもふパチであってふわマロはいいとこアシストしただけって気はしないでも無いがコンビプレーだからセーフだ!コンビの手柄だからいいんだ!
幸果にもらったおいしいものノートに書いていたメモ書きが作戦発案のきっかけになるのいいよね。あのノートはいつか活躍すると思ってたんだよ。
「これが仮面ライダー…!」
ついに優にも自分が仮面ライダーだと告げ目の前で変身するショウマ。優さん、その姿って全然スタンダードなやつじゃないんすよ。初見がふわマロってだいぶ印象に影響出るぞ。
ふわマロフォームで空を飛び、もふパチゴチゾウの力で綿菓子の雨を降らせる。事前にラキア制作の中和剤をかけた綿飴を食べて誕生したもふパチゴチゾウの降らす雨には中和剤が溶け込んでおりそれにより広範囲の人間全ての幸福毒を中和することが出来た。
ショウマの信じるお菓子から生まれるゴチゾウ達の力の合わせ技。しかも戦闘では特に役に立っていなかった姿が切り札になるのは熱い。
どうでもいいけど綿菓子雲から降る雨って死ぬほどベタベタしそう。洗脳解けたけどみんな服大変なことになってるのでは。
食べたものに偽りの幸せを与えて結果みんなを不幸にする闇菓子に執着するランゴに「人を幸せにするお菓子の力だ。」と皮肉めいたカウンターを叩きつけるショウマの逞しさはついにここまで来たなって感慨があった。
必勝の作戦をひっくり返され、ついに余裕や侮蔑の笑みがなくなったランゴのその顔は難敵を前に見せるしかめっ面そのもの。
ショウマとランゴがついに対等になったって感じがする。
これだよこれ。これこそが4クール作品のクライマックスに求められる積み重ねの結果なんだよ。
ここは任せて先に行け!仮面ライダーヴラム、決死の大立ち回り

ベタな展開というのは安易に使えば陳腐だがちゃんと使えばいつなん時も燃えるものなんだ。
そういう意味では今回のラキアの「ここは任せて先に行け!」は燃えたよ。
迫り来るエージェント軍団を前に絆斗を逃し1人戦いを挑むヴラム。ただの戦闘員に囲まれただけなら死亡フラグだなんて微塵も思わないけど、エージェントが最初から最後まで一定レベルの強さであり続けた本作では緊張感が違う。
実際バトルシーンでも多勢に不勢でヴラムそこそこやばそうだったしな。3号ライダーの最強形態を数さえ揃えればボコれる戦闘員って戦闘員としては破格の強さだよほんと。
スタイリッシュさを抑えてお互い泥臭く必死にやり合うヴラムとエージェント軍団の戦いは非常に『ガヴ』っぽい。雑な広範囲技でドカンとかもやらないし。
ドラマパートでもかっこよかったなあラキア。
人間界をショウマに任せてグラニュート界に行く前の名前呼ぶだけであとは目と表情で会話してるシーンとか全国のお姉さん方がキャーキャー言ってそう。
関係ないけどファイナルステージの倍率すごいらしいね。俺はTTFCの最初の先行でもうチケット取れてるもんね!いいだろー!
絆斗を行かせる時の「絆斗…」のとこの溜めいいよね。公式にも書いてたけどなんて言えば分かって貰えるか考えてるお兄ちゃんの顔になってるのたまらん。
あと多分ラキアが絆斗を「絆斗」って呼ぶこと自体割と珍しい。いない時には呼ぶけど本人がいる時は大体「お前」だし。
軽く見返したが一応42話で呼んでたりするがそれは洗脳で暴れてる絆斗に呼びかける感じだしお互い正気で呼ぶのは初かも?
ここぞって時に名前呼ぶのは男も好きなやつだ。
アバンでの戦いでも最初に一旦引くって提案出してたり、2人がいっぱいいっぱいな時に違う視点から考えを導き出したりガヴライダーズの長男って感じだよなラキア。
死ぬってことは無いと思うが予告から予想するに扉の間の人間界に通じてる扉を破壊してグラニュートが行き来できなくしてラキアも人間界には戻れないエンドな気がするが…果たしてどうなる!
返り咲くランゴと変わり出すジープとリゼルの互恵関係

仕入れ担当にされてから早数カ月
ついにランゴ兄さんが社長、そしてラスボスの座に戻って来た。
最初はバレないようにこっそり小狡く闇菓子を普及させグラニュート界におけるストマック家の地位向上、成り上がりを目論んでいたがボッカの作戦を横取りし一気に大統領になるワープ進化級の大出世を考え出した兄さん。
一製菓会社の社長が大統領に…すごいサクセスストーリーだ。島耕作かよ。
舐めプではあっただろうがボッカとも1人でまあまあやり合えた兄さんなら大統領になる実力(物理)は十分あるのかな?
てか周りの政敵が強かろうが弱かろうが闇菓子中毒にしちゃえば一緒だもんな。やはり闇菓子はチート。
一度はジープを政略結婚させようとし、またジープに足元を掬われたこともあったランゴだが今回そんな過去は水に流しジープに自分の元に戻ってくるよう提案した。この辺りのこと全部割り切って今は人員確保しなきゃって気持ちに切り替えられるのは出来る大人だ。
「元々、俺に認められたかったんだろ?」とサラッとジープの真意を見抜いていたり相手の望むことを言い当てる鋭さもある。
しかしながらやはりランゴより先が読めないのはジープ夫婦。
荒らし・嫌がらせ・混乱の元で顔以外いいとこ無しだったリゼルがボッカの死に錯乱し誰もいない大統領官邸で泣き崩れる姿は普通の少女っぽさがあって痛ましかった。
あの官邸ってボッカとリゼルと眷属のバトラーしかいなかったんだね。警戒心の強いボッカは身内以外誰も側に置かなかったし心を許していなかったと言うことか。
そしてジープはランゴから問われる
「お前はどうする?ボッカがいなければその小娘も用済みだろう」
これ前回ボッカがリゼルに言った
「あの婿殿はいつまで飼っておくつもりだ?闇菓子もストマック社も扉の部屋ももう私のものだ。あの弱い婿殿がいなくても…」
と同じこと言ってるのよね。
ジープとリゼルの結婚は互恵関係による形だけのものでもはやその目当てだったものは手に入ったのだから結婚の意味はないと言われている。
リゼルは弱いのに意地らしく足掻くジープを可愛いと感じ側に置こうとだいぶアレな理由ながらジープ個人を愛しているので捨てないと答えたが、ランゴの問いにジープはなんと答えるのか。
深く傷ついた今のリゼルに利害を超えて寄り添い真に愛せるのならジープは旦那として人として成長できる。それは同時にシータへの依存を卒業することにもなるだろう。
最終回では夫婦で揃ってヴァレンの前に立ち塞がる様子。
愛など微塵も無かった筈の2人がたどり着く最後とは果たして。
次回
3ライダー最後の戦いの行方は!?
俺はヒーローが変身前の姿で変身後の動きをするのに弱いぞー!!
多分全フォーム使うタイプのラストバトルに期待大!!!
『仮面ライダーガヴ』その最終回に刮目せよ!
それではまた


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