前回 ヒーローを呼ぶ声【爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ4】感想
生涯で職務質問されたのは一回だけの男 アメイジングRYOです。
ブンブンジャー、アクセルかかって来ましたねぇー!いい感じです。
それでは今回も行きましょう
あらすじ
前回のヒーロー達の戦いを目の当たりにし胸に火がついた錠。政府とブンブンジャーを繋ぐただの窓口、連絡係で終われない!
「悪い敵をバッタバッタとやっつけて見せますのでよろしくお願いします!」
錠はブンブンジャー加入を願い出るが…
「無理だ」
大也から放たれた返事ははあまりに冷たく直球なもの
なぜ自分ではダメなのか…自分ではヒーローになれないのか…悩む錠の耳に響く悲鳴
駆けつけるとそこに待っていたのは苦魔獣ダーツグルマーと彼によって与えられたギリ耐えられそうな罰ゲームに苦しむ人々だった。
錠は早速ブンブンジャーに連絡するが…
憧れと本質
新戦士加入回として今回は非常に完成度が高かった。
ヒーローは「かっこいいもの」「敵をやっつけるもの」。ヒーローに憧れるが故にそのガワだけを夢見る錠。
しかし夢見た憧れと実態とは違うもの。憧れだけでその職に就こうとすれば必ず後悔するし、何より本質を知らなければどこかで間違う。
憧れは大事な第一歩だが二歩目からはもっと具体的に、リアルを見なければいけないというのが今回のメッセージ、大也が錠を認めなかった理由だろう。
警察官とヒーロー
ダーツグルマーの攻撃で傷つき倒れるブンブンジャーを見て錠は憧れの「ヒーロー」ではなく、自分が今いる立場「警察官」としてダーツグルマーに立ち塞がる。
無論警察官は変身出来ない。拳銃も苦魔獣には効かないだろう。それでも錠は怪物に挑む。何度打ちのめされようと立ち上がる錠の姿に思わず目頭がファイヤーガッチャードデイブレイク。俺こういうの弱いのよ…さよならドラえもんとか…。
なぜそこまでしなければいけないのか。その理由は…
警察官からすればヒーローもまた救うべき市民だからだ。変身できようと大金持ちだろうと皮肉屋だろうとおもしれー女だろうと関係ない。錠がピコピコハンマーや足ツボシートから救った人々となんら変わらない手を差し伸べるべき者たち。
映画『ウォッチメン』にてこんなジョークが登場する。
ある街の精神科医に一人の男がやって来た。
彼を診断した医師は「貴方の症状は思い切り笑えば治ります。この街には見た人誰しもが笑顔になるピエロがいるので彼を見に行くといいでしょう」と伝えた。
しかし男は頭を横に振りこう言った
「先生。私がそのピエロなんです」
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誰が見張を見張るのか、ピエロを笑わせるのは誰なのか、ヒーローが辛い時誰がヒーローを守ってあげられるだろうby麗日お茶子
今回の錠はまさにヒーローを救うために立ち上がったのだ。
これまでもヒーロー兼警察というキャラはいたが、今作はチーム内に警察がいる事に「いざという時ヒーローを守るため」という明確な理由がある。
これはスーパー戦隊の歴史は長しといえど初めての理由、初めての視点、そして答えとして1000万点だろう。
変身!ブンブラック!こだわりのバトルシーン
憧れを捨て今自分がすべき、出来る事に気付いた錠を見て大也は彼にとって相手を認めた事の証明、最大限の褒め言葉「バクアゲだな」を口にする。
待っていたように現れた玄蕃が変身アイテム ブンブンチェンジアックスは投げ渡す。
関係ないが555ギアみたく専用ケースに入ってるアイテムっていいよね…
覚悟を決めいざ変身!ブンブンチェンジアックスの音声はブンブンチェンジャーに比べると低くてダーティーなブーンブンブーン(こっちもマツリカさんがCV?)
変身し仲間達からの歓迎を受けるブラック
それを見届けていつも通りその場を去る玄蕃の
「あとは若いもんどうしで」
という台詞がなんだか気になる。そんなに歳行ってるようには見えないがこれは単なる冗談か。それとも…
変身後のバトルシーンはまさにブラック無双状態。ナパーム爆発、CG盛り盛り、アクションもカメラワークも非常にこだわっているのが見てわかる。新戦士加入回はこうでなくっちゃ!
地味に好きなのはダーツ攻撃を弾く時の一斗缶をぶっ叩いてるような鈍いガコン!というSE。心地いい。
巨大戦/苦魔獣とサンシーター
巨大戦ではブンブンジャーロボの新形態・ブンブンロボポリスが登場。パトカーということで頭部の点滅するパトランプが夜戦に映える!
二丁拳銃が武器で横っ飛びしながら撃ちまくるシーンは今年で20thのデカレンジャーのデカレンジャーロボを彷彿とさせる。
トドメを刺す前に罪状…というほど詳細ではないが相手の罪を述べるのもジャッジメントタイム感ある。余談だが錠役の斎藤氏はデカレンジャーと同い年だ(若ぇ…)
話をサンシーターとダーツグルマーに移して
前回高らかに地球侵略宣言をしたにも関わらずまるで話題になっていないことにご立腹なサンシーター達。ダーツバーで遊んだり新聞見たりすっかり地球に馴染んでいる。ヤルちゃんもイターシャも可愛い。俺死んで欲しくないよこいつら。
ダーツグルマーはこれまでの苦魔獣に比べると卑怯な嘘を交え搦手を使いながらブンブンジャーを追い詰めた強敵。生身の錠にも容赦ない暴力を浴びせたりと悪役然とした悪役だ。
しかし電気椅子以外はぶっちゃけ全部我慢できそうな気がするレベルの罰ゲームなのが愛嬌になっている。
特に足ツボのおっちゃんに関しては本気出したら逃げれたろ…
次回
正式にブンブンジャーとなった錠だが謝士郎は彼に疑いの目を向ける。
そしていつまで経ってもギャーソリンを上納しないサンシーターの元にやって来たハシリヤン幹部マッドレックス!
幹部登場回!ここからシリアスに…なる…のか?
それではまた
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