始末屋は気に食わない【爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ18】感想 星では無くそこに生きる友のため

スーパー戦隊

前回 ブンとビュン【爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ17】感想 タイヤ交換の前に言葉は要らぬ

「正しいか正しくないかじゃないの。男なら気に食うか食わないかで動きなさい。」

仮面ライダーアギト小沢さんの言葉です

なんと男らしい

そんな風に生きられればどんなにかっこいいか

どうもアメイジングRYOです

朝っぱらから泣かされたバクアゲ18 語って行きましょう!

あらすじ

10歳の頃に地球から姿を消した先斗

その地球にいた頃、地球を捨てる前の彼の動向を謝士郎が調べ上げた

幼き日に両親を亡くし傷ついた先斗。しかし世間はの声なき悲鳴を聞いてはくれなかった。

ただ1人の友達はいても子供に子供は救えない。

先斗は自ら地球を出ていったという考えに至るブンブンジャー

一方、件の先斗キャノンボーグに呼び出されていた

目的は無論始末の依頼

そのターゲットはブンブンジャーだった!


ただ友のため…ブンバイオレット正式加入

転載:https://www.toei.co.jp/entertainment/tv/
boonboomger/episode-guide/detail/1243315_3963.html

今回はブンバイオレットの正式な加入回。

先斗の絶望、どんなに昔の悲鳴だろうと決してそれを捨て置かない大也先斗との再会とハシリヤンとの決裂。その全てを30分で見事に書き上げていた良回。

また随所で先斗役の宮澤氏の表情に魅せられる回でもあった。

まずは大也先斗のやり取り

子供の頃声なき悲鳴を上げながら誰もそれを聞いてはくれなかったことに絶望し宇宙人のビュンディーについて行き地球を捨て「始末屋」という仕事を自分の居場所にした先斗

誰も助けてくれない以上自分で助かる道を、生きる道を探すしかなかった。弱冠10歳の少年が選ぶにはあまりに辛い茨の道。

ちなみにバクアゲタイムズによれば先斗は両親がいない為どうやら生活環境がズタボロだった様子。

その割にはトレーディングカード買ってるじゃん、と思ったが

転載:https://www.toei.co.jp/entertainment/tv/
boonboomger/episode-guide/detail/1243315_3963.html

回想シーンをよく見るとカケルがカードファイナルいっぱいにカードを入れてるのに対して先斗はカードを剥き出しで5枚持ってるだけなのだ。

割と生々しい子供の貧富の差の描き方。多分少ない泣け無しのお金でパック買ったりしたんだろうな。

分かるよ。私も泣け無しのお金で毎月プレバンから山ほどおもちゃ届くからね。

話を戻そう。

今回の大也先斗を調べる中でそのかつての悲鳴に気付いたのだ。

20年近く前の悲鳴。先斗自身がすでに自分で解決し過去にしたその傷すらも大也は見過ごさなかった。

「地球人で俺の悲鳴を聞いたやつなんていねぇよ!」

先斗のこのセリフや表情から「自分の悲鳴に誰も耳を貸してくれなかった」という地球での思い出は今なおを蝕み、消えない傷となっているのが分かる。きっと大也にもそれが分かったのだろう。だからこその

「ここにいるじゃないか」

この台詞だ。

先斗にとって「自分の声は無視されていない」という救いとなり古き傷を癒す言葉。しかし一方で今更助けにこられても…という戸惑いもある。そんな複雑な心境を宮澤さんが素晴らしい表情で表現していた。

そして先斗の地球唯一の友達カケルとの再会

先に書いてしまうと今回の戦闘後の1シーン

先斗カケルのやり取りで朝からウチのテレビ画面が滲んだ…

先斗「これ。お前のレアカード」

カケル「探してたよ。あの頃ずっと」

先斗「俺のコレクションに紛れ込んでた」

カケル「お前のことだよ」

いやぁ…もうね。すんごいセンス良いよねこのやり取り。

この後お茶に誘われてビュンディーがお誘いを受け「どんな味なんだ…」ってワクワクしてるシーンも和む。あの頭で飲めるんだろうか。

地球は嫌いだけどそこに住む友達とその家族を守る為に地球を狙うハシリヤンに敵対し、大也が始末屋として先斗に仕事を依頼するという流れでブンブンジャーに加入する展開も文句なし。

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ハシリヤンという組織の再確認

転載:https://www.toei.co.jp/entertainment/tv/
boonboomger/episode-guide/detail/1243315_3963.html

今回のハシリヤンは皆一様に悪辣に描かれていた。

いつもは憎めない悪役に徹しているサンシーターも今回は一味違う。

かつて宇宙最速のスリ師だったというバックボーンが明かされたイターシャ先斗の大事なカードを盗み人質ならぬ札質(ふだじち)にし、デコトラーデヤルちゃんはさっさとブンブンジャーを始末するようにダーティーに先斗を煽った。

そしてキャノンボーグはというと初回無料キャンペーンを利用してお得にブンブンジャーを始末しようとした。ちゃっかりしてんな改造隊長

何気に気になったのはオレンジにカードを取り返された後のイターシャの台詞

「あれ?紙切れがない?」

先斗カケルの思い出のカードを「紙切れ」呼ばわりするのがいい感じに嫌な気持ちにさせてくれる。

カードを盗まれた際に怒った先斗を制止するビュンディー「ハシリヤンとこれ以上事を構えると仕事がやり辛くなるぞ」という台詞はハシリヤンという組織が本来どれだけ強大で、その組織に楯突くのがいかに危険かというのを再認識させられた。

基本的に明るい作品で敵も惚けているがやっていることは命の奪い合い。敵は宇宙にいくつもの拠点を持つ大組織で非常にシビアな戦いをしているのだというのを忘れてはいけない。

ところでソードグルマーの元になった伝説の剣

やっぱりブンブンキラーロボの武装になったね

予想はしていがブンブンキラーロボ二刀流思った以上にかっこよかったし強かった。

敵として主人公ロボのブラックバージョンが登場するのは最近定番だが専用の外付け装備まであるのはキラーロボくらい。優遇されてるな。

またしてもうっすら見えた範道大也の過去

転載:https://www.toei.co.jp/entertainment/tv/
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最後に短いが大也の今回の言動について

先斗とのやり取りで「子供同士じゃ何にもできねぇんだよ!」という言葉に対し大也

「そうだな。だから“今”の俺は聞こえた悲鳴は絶対に無視しない」

と返し続けて

「余裕がなければ聞こえるものも聞こえない。“今”の俺には聞こえるんだ。」

とも発言している。

これはかつて大也は余裕がなく悲鳴を無視してしまった、その声が聞こえなかったという過去があるという伏線ではないだろうか。

思えば範道大也という男のかっこいい部分は1話からずっとその「余裕」だ。

それは大也がお金持ちだから身についたものではなく身につけようとして身につけたもの。

お金持ちだから余裕があるのではなく、余裕を持つためにお金持ちになったのではないか。

噂のブンレッド119なども大也の過去にフォーカスを当てた強化形態のようだし謎に包まれたの過去は作品の大きな肝になりそうだ。

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次回

今回ラストでシリアス感出してたのにもう調さんがおかしくなってる!

調ブンブンは織姫と彦星!?

残念ながらブンブンと合体するのはビュンディーだ!

登場!ウィングブンブンジャーロボ!

天の川サーキットって!?

それではまた

次回 アマノガワと天の道【爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ19】感想 喰らえ!これが新紙幣だ!


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