前回 アーク協力要請【ウルトラマンアーク18話】感想 1人が喋れ
「今回のウルトラマンアーク」とかけまして
「食べ過ぎちゃった」と解きます
その心は
どちらも「超える思い(肥える。重い。)」
アメイジングRYOです。
上手いこと言えたのでブレーザー編ラストを語っていきましょう!
あらすじ
次元の裂け目より侵入しようとしたヘルナラクを押し戻した結果、ユウマ/ウルトラマンアークはヘルナラクと共に裂け目の向こう側にある別の世界の星下市に移動してしまう。
ユウマがそこで出会ったのは別世界の石堂シュウ。彼もまた防衛隊・怪獣研究所に勤めていた。
星元市ではなく星下市、SKIPの仲間達によく似た別人、眼前でヘルナラクと戦うウルトラマンとは違う巨大なロボ…
似ているようで何もかもが少し違う世界に戸惑うユウマの前にこの世界のウルトラマン ブレーザーが現れる!
1人じゃない。新たな客演スタイル誕生!
まずはブレーザーとのクロスオーバーに触れていきたい。
前半の例のBGMと共に現れお祈りポーズ決めるブレーザー君。やっぱり客演時における本編のBGMは効くなあ。一気に感覚が観てた去年に戻るというか。
初手飛び膝蹴りから入るのもブレーザーの定番。この辺は当然抑えている感じだ。
そしてピンチのブレーザーを救うべく、そしてこの世界に生きるシュウ達の思いに応えるべくユウマはアークに変身し参戦。ついにブレーザーの隣に違うウルトラマンが並ぶ日が…
徹底してニュージェネらしさを排除し、世界観の繋がりも一切無しで行こうという方針で作られた『ブレーザー』は本編のみならずEXPOなどのショーでも他のウルトラマンとの絡みを極力限避けて来た。そんな(他にウルトラマンがいないという意味で)1人で戦って来たブレーザーが別のウルトラマンと肩を並べる画。これはテンション上がるよね。
しかし!
個人的に『ブレーザー』は単品作品の面白さを目一杯感じれるとこが魅力だと思うし、まだ作品同士の繋がりが薄かった、若しくは無かった『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』などの原初のウルトラシリーズ的空気感が好きだったので
「(あ、客演しちゃうんだ。誰かとつるんじゃうんだブレーザー君…)」
と、どこか残念に思う気持ちもあったのが正直なところ。
しかし!しかし!!
今回のクロスオーバーは所謂ニュージェネのクロスオーバーとは全く毛色の違う新しいものであった。
まず両者が絡むのは前半のバトル部分のみで時間にして5分足らず。変身前の状態のユウマとゲントが出会うみたいなこともなく2人が同じ空間にいたのは本当にごく短い時間のみ。
後半はそれぞれがそれぞれの世界で戦うのみで次元の壁を越えることはなくそのまま物語は終わる。
「作品の枠を超えて2大ヒーローが力を合わせて巨大な敵を倒す」という特撮におけるクロスオーバーの基本を大きく逸脱していて見ようによってはかなり塩な客演回。
実際、SKaRDのメンバーはじめ『ブレーザー』側のオリジナルキャストの登場は無かったし、ブレーザーとアークの絡みも短いしで派手なクロスオーバーを期待していると肩透かしを食らったと不満を持つ人もいるだろう。リアタイ時は私も少なからずそう感じた。
だが少し見方を変えてみると「これはこれでアリかも?」と思えるようになった。
今回の肝は
「2人のヒーローが一緒に敵を倒すこと」ではなく
「1人のヒーローが自分は1人ではないと気付く」ことにあると思う。
ブレーザーもアークもウルトラマンは自分1人しかいないと思っていた。共に戦ってくれる仲間はいるが同族はいない。自分と同じ姿形をしたものがいない、自分は周りとは違うという孤独感。
ゲント、ユウマも人間とウルトラマンの二足の草鞋を履き大変な日々を送っている。怪獣と戦うのしんどいし、仕事増えるし、変身するのにいちいち誤魔化さなきゃ行けないし。でもそんな苦労を共有出来る相手はいない。何故ならウルトラマンは自分だけだから。
が、そうではなかった
別の世界には自分によく似た姿の他のウルトラマンがいることを知った。同族、仲間がいると知ったのだ。
例え同じ空の下にいなくても、空の向こうには自分と同じ苦労をしながら戦っている者がいる。力を分け与えてくれた仲間がいる。
ひとりぼっちなんかじゃない。その希望がブレーザーにも、アークにも力を与えた。
肩を並べ戦ったのは一瞬でもそれで十分。
「別の世界に他のウルトラマンがいる」という事実が2人を支え自分の世界でまた頑張れる元気をくれたのだ。
とまあこんな風に今回を自分なりに解釈してみた。
派手な客演じゃなかったがこれもまた悪くない。
ブレーザーとアークが誰とも絡んだこと無かったから出来たニュースタイルのクロスオーバーだったと言えるだろう。
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共闘!そして絆の〝スパイラルバレード〟!
次にバトル周りを見ていこう。
アークとブレーザーの共闘は2人が得意とする蹴り技や〝アークギガバリアー〟〝スパイラルバレード〟〝アークファイナライズ〟と定番の技を一通り使っていたし前述通り5分弱しかない中で互いの個性を出来るだけ押し込んだものになっていた。
アークが来て頷かれた時ブレーザー君
「ダレェ?」
って言ってたよね。まあ本編でも実質喋ってるみたいなことちょこちょこあったけどさ。
後半のアークvsヘルナラクは前半から引き続きアークはアーマーを一切使わない裸一貫での戦いにを挑む。なんでや。メタ的に言えばブレーザーキューブ使うかならなんだろうけど。
〝アークエクサスラッシュ〟を手に持ったままヘルナラクのクパァってなるとこを狙って斬りつけ弱点を露出させようとする残虐ファイトを試みるものの見た目以上に硬いのか攻撃が通らない。
『ウルトラギャラクシーファイト』でA兄さんが同じことやってたな。
吹き飛ばされたアークがミニチュアのビル突き破って倒れ込むシーンいいね。迫力抜群。
ブレーザーから託された力が赤と青の螺旋を作りながらアークの体に宿り、顔に炎が灯りそれがブレーザーの青い装飾のようになるのもかっこいい。単にキューブ使って必殺技じゃなく中々凝ってるし力を託された感がよく出てる。
ブレーザーキューブを使いアークから放たれた〝スパイラルバレード〟がヘルナラクに突き刺さる。更に先の戦いで有効だった〝アークファイナライズ〟の追撃も喰らわせヘルナラクを完全撃破。
〝スパイラルバレード〟は所謂普通の光線技とは全然違うからこそ別キャラが使った時にもちゃんと「ブレーザーの技だ!」って分かるし使い分けもしやすくていいね。
せっかく〝スパイラルバレード〟使えるようになったのだからアークの想像力と組み合わせて次回以降も使って欲しいな。スパイラル大喜利の復活じゃあー!
ブレーザーvsバザンガに関しては取り立てて話題に上げたい部分はあまりないが、忘れちゃいけないのは23式特殊戦術機甲獣アースガロン
通称 アー君の活躍。何気にバザンガと戦うの初めてなのね。
石田ボイスで喋りもしないしパイロットが誰かも分からんので描写としては掘り下げが甘くイマイチだったが何はともあれ相変わらずかっこ可愛い。
やたら近接戦してたしアンリ隊員が乗ってたのかしら?
アークいる間は一切出て来ずいなくなった途端ブレーザーに加勢するの空気読めすぎる。
前述したがアークにしろブレーザーにしろ強化形態一切使わないのがちょっと残念だったかな。
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どこに行ってもシュウさんと一緒
最後にドラマパートについて少し
どの世界に行っても必ずシュウと出会うことになるし、どの世界のユウマもシュウと一緒にいることが分かった今回。
誰がヒロインかはっきりわかんだね。
ユウマ側の事情を全て知っているかの如くフォローをいれて、ヘルナラクを前に駆け出すユウマを止める事もせず
「やっぱりコーヒーが好きなんですか?」
と素っ頓狂なユウマの質問にもスマートに笑って返す辺りがアークシュウより話が分かるし話が早い感じがする。
ザンギル氏は勝手に色々やってたんじゃなく防衛隊と連携して次元を超えていた事が判明。ゲントの口利きでなんとかしたのかな?
ブレーザーシュウは紅茶派らしいからザンギル氏とアークシュウほど仲良くならなそう。
描かれてないけどトイレに行ったっきり4日間帰ってこなかったことをユウマは一体どうやって説明するのか…そろそろ新しい言い訳考えないとやばいぞ。
ひょっとしたらX公式アカウントのシュウの日記でユウマの言い訳が見れるかもと期待しておこう
どうでもいいがユウマとゲントで「ウルトラマンになってる間の言い訳」を一緒に考えるみたいなパートが見たかった…
仕方ない。いつも通り妄想で補うか。
次回
ヒロシの娘が職業体験!
しかし選ばれたのはSKIPじゃなくTVリポーターでした
父と娘がテーマでゴメス登場って『X』の「戦士の背中」を思い出すぞ!
それではまた
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