前回 三下の誓い【爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ38】感想 さよならヤルえもん
毎月おもちゃ買いすぎで昔は嬉しい悲鳴だったが値上げ値上げで最近そろそろガチもんの悲鳴になりそうな男アメイジングRYOです
買うことや追うことは推す者の義務じゃないんだぜ?
最終章開幕感ビンビンの39話を語りましょう
あらすじ
今日も今日とてスマホのブンブンの写真に見惚れながらランチをパクつく調の前に現れたのは同じくISAに所属し海外に行っていた友人の梅酢舞美。
久しぶりの友人との再会を喜ぶ調は最近ISA上層部の様子がおかしいことを相談しようとするも舞美には一笑にふされてしまう。
一方ハシリヤンの大番頭グランツはサンシーター達に接触しこれからは自分の指揮下に入るよう命じて新たなイグニッションキーを渡し苦魔獣スポンジグルマーを生み出させた。
全ては程なく地球に到着する走大将ワルイド・スピンドーを出迎える為であった…。
スピンドー地球に…ハシリヤンはもう「寄り道」じゃない
まずは地球に到着したスピンドー、その周囲の話をしていこう。
冒頭グランツに自分の指揮下に入ることを命じられたサンシーター達。地球に一番乗りして以来3人(映画入れたら4人)もの隊長に従いながらブンブンジャーと戦い、なんやかんやでここまで生き延びて来た3人を評価するグランツ。
サンシーターは流れ流れて結局ハシリヤンのNo.2の配下入りという大出世を遂げた。サンシーター自身は何も変わってないのに周りが評価を改めていき結果美味しいポストについている感じ。ブンブンジャー界のミスター・サタンというに相違ない。
その後初めて生でスピンドーを見て感動のあまりキュン死する3人。ハシリヤンって組織自体がデカ過ぎてトップの顔を見ることってそう無いんだろうな。普通の企業だって社長と顔合わせることってあんま無いし宇宙規模のハシリヤンはその比じゃないってことか。
そして地球にはついにスピンドーが到着。分かりやすい悪の大首領って感じじゃなく、理性的で自分に与するものに対しては気さくに接する態度。
荘厳な喋り方も、難解な言い回しもせず砕けた方言混じりの話し言葉で分け隔てない感じも怪人達の王ってよりは本当にギャングかマフィアかヤクザの頭って感じ。遊佐ボイスがセクシー過ぎてたまらん。
グランツを激しめのボディタッチで褒めたり、常槍の手を払ったりする動きがエキセントリックで気さくな一方何しでかすか分からんヤバい奴感ビンビン。アクターさんの演技が光る。
個人的にかなり好きなのはISAが用意した黒塗りの高級車の後部座席から降りてくるシーン。やはり反社のボス感出まくりで凄い。
大也と話すシーンでの「あっちこっちで戦争の匂い!貧しさの匂い!最高のギャーソリンの匂いさね」という台詞で見せた動きは元ネタのマイケル・ジャクソンオマージュと思しき動きをしていてこれまたイカす。
はっきり「ポウッ!」って言ってるし、飼ってる猿も「ポウッ」て鳴くしもうこの辺は全然隠してないな。
地球に蔓延る戦争、貧困…ハシリヤンがわざわざ手を出さずとも溢れ出るギャーソリンに恍惚の声を漏らすスピンドーに大也は怒る。
救えるのは結局聞こえる悲鳴だけで全てを救うことは出来ない…ヒーローの限界をまざまざと見せつけられる嫌〜なシーンに仕上がっている。
更にスピンドーの口から語られた真実。大也達が目指すブンブンの夢の舞台 BBGは今やハシリヤンのデカい〝シノギ〟になってしまっていた。
宇宙規模のレース大会を裏で牛耳り八百長で勝ち負けを操作し人々から熱狂、絶望、歓喜…あらゆるギャーソリンを荒稼ぎ。大也達の夢の舞台は遥か前にすっかりスピンドーに汚されていたと判明。
ここ凄くお話的に上手いところで
元々ブンブンジャーとはBBGの為に誕生したチームであり全ての装備品は本来レースの為の物。対ハシリヤンへの武装としての使い方は転用に過ぎない。
地球に攻めてきたハシリヤンを撃退するのは大也の「悲鳴を無視しない」というポリシーから来る行動だが、結局のところハシリヤン撲滅とかは本来の目的じゃない。わき道、寄り道、サブイベントに過ぎなかった。
しかし、今回で皆が目指すBBGは今やスピンドーの掌で起きる茶番劇に成り下がっていたことを知る。
スピンドーがいる限り夢の舞台は汚されたまま…
ならばどうするか。
倒すしかないのだ。
今回でスピンドーは、ハシリヤンは、消化してもしなくても良いサブイベから、BBGで優勝するというトゥルーエンドの為に必ず倒さなければならない存在に変化した。
凄いぞ、冨岡脚本。
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梅酢舞美登場!ISAの狙いとは?
調の同期 梅酢舞美。名前の由来は『マイアミ・バイス』という海外ドラマだ。
『ナイトライダー』が元ネタの内藤と同じネーミングルールな辺り「人間で大也達と敵対する主要キャラの名前は海外ドラマ捩り」という縛りがあるのかな?
でもそうなると常槍鋭一郎が分からんのよね。そんなドラマあるかな?
調の表情からもかなり仲良しなのは間違い無いだろうに…常槍の息のかかった職員で完全に敵対するポジションなのが悲しい。
と言っても果たしてISAは本当にハシリヤンに従い、利権で甘い汁吸わせてもらおうと思ってるだけなんかなって疑問はあるけどね。
前に内藤と話しているシーンで常槍は
「宇宙のならずもの如きに好きにはさせんよ」
と発言しており今回も会話の端々からひとまずポーズだけ従ってる感出まくりで反骨精神が少なからずありそう。
形式上ハシリヤンに与しながら地球で好き勝手されないようスピンドーと交渉していき支配権はあくまで自分達が確保。そうして時をかけてハシリヤンの技術などを提供してもらいLightning Tecをはじめとした企業と連携し強力な兵器を持ってスピンドーを倒そうとしてるとか。
なんにせよISAも大也達ブンブンジャーとは別方向で地球を守ろうとはしてるみたいなパターンだとは思うのよね。
青里ファミリーなどにばら撒かれたハシリヤン利権を取り上げたのはISAだけが支配する権利を与えてもらえるようにして統制しやすくする為。
ステアを使ってブンブンジャーの力を削ごうとしたのは半端に対抗できるブンブンジャーがいらんことしてスピンドーを怒らせないように&ハシリヤン隊長を何人も倒したブンブンジャーを自分達が無力化すればスピンドーからの印象が良くなるから点数稼ぎのためとかかな
ただかなり長期的に見た作戦だし、ある程度スピンドーの支配は受け入れなきゃならないだろうから苦しんで悲鳴を上げる人々が増えることは間違いない。ブンブンジャーはそんな犠牲を強いる作戦を認めない!
みたいになって敵対していくと予想
それならギリギリ内藤さんも悪党とは言えないから大也も予想程曇らずに済む…かも?
ブンブンジャーvsハシリヤンvs ISA他。
この三つ巴の思惑交差する戦いがFinal Lapの肝になってきそうだ
癒しのバトルシーン
全体を通して「なにが爆上だ!」と言いたくなるほどダークな話だった今回だがバトルシーンだけは別。
ブンブンジャーって本線がシリアス過ぎるからそこ真面目にやるとめちゃくちゃ面白いんだけど湿っぽくなるのよね。しゃあないけど。
スポンジグルマーはそのコミカルで可愛らしい声で存在感抜群。今回の数少ない癒しを提供してくれた恩人だ。
泡で人々をツルツル滑らせてアワアワさせるというだけのシンプルな能力だが
「うむ…簡単(シンプル)なやつほど強い。」
ブンブンジャーも思いの外これに撹乱させられることに。
武器が泡でツルツルになって掴めないバイオレットを助けようと久しぶりの
「お困りのようだねぇ」
をするも見事に失敗させられる玄蕃。
地味にたまに言う「これはお困りが過ぎる…!」って文言好き。
そして玄蕃を庇ったブルーは泡泡にされた上、汚れのようにスポンジに吸収され後に残ったのはブンブンスーツのみ…!
ショッカー怪人が死んだ時になるやつだ!
もしくはショッカー怪人に殺される人もよくなるやつだね。とにかく昭和ライダーはよく皆泡になる。
その後も大也を残してブンブンジャーは皆スポンジに吸われることに。スーツだけ残ってる絵面がちびっ子的には普通に怖いと思うわ。
グランツに言われた通り5人を消してしまえるスポンジグルマー。6人揃ってから良いとこあまりなくやられたが思いの外凄い仕事人だった。
調が自分でブンブンカーに乗ってチェンジャーを届けに来るシーンはもうね。熱いよそりゃ。9話以来の調の届け屋。あんときは大也を皆の元に届け、今回は大也のチェンジャーって何気に2回とも大也絡みだな。
ISAは信じられなくても調さんだけは間違いなく最後までブンブンジャーと走ってくれるだろうと確信できる良いシーンだった
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次回
錠に弟子!?
ヒーローに憧れる少年はかつての錠の鏡写しか。彼に錠は何を伝えるのか
頭の上に変な数字はエロ漫画でよく見るな!
それではまた
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