邪鬼、吼える!!【ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 第12話】感想 ゴジュウジャーのトンチキ抜き

スーパー戦隊

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ジャッキー映画は『キャノンボール』とリメイク版『ベストキッド』しか知らない男 アメイジングRYOです。

『ベストキッド』は絶対リメイク前のが面白いけどな!

終始おふざけ無しだった12話の感想を吼えていきましょうウガアアア!

あらすじ

鬼ごっこノーワンの中から現れた鬼ノーワンに困惑するゴジュウジャーを尻目に怒りの攻撃を仕掛ける凱亜

彼の探していた一本角の野獣とは鬼ノーワンのことだったのだ。

鬼ノーワンに囚われている恋人を救おうと必死に戦う凱亜だったがその恋人から帰って来たのは

「お前が憎い…!」

という悍ましい怨嗟の声。

野獣遣い 等々力凱亜の秘められた過去とその想いを知った時、陸王の取った行動とは…


史上最もシリアスなナンバーワンバトル

転載:https://www.toei.co.jp/entertainment/tv/gozyuger/episode-guide/detail/1245811_4083.html

話の筋は真面目でも常にどっかしらにトンチキ要素があった本作の中では珍しく終始一切おふざけ無しのシリアスなドラマに仕上がっていた今回。

まずは今回の目玉である凱亜のドラマパートから。

どこからとも無く現れた応援団が賑やかしながら敵も味方もハイテンションに名乗りを上げ格ゲー風アナウンスと共に戦いが始まるという異常なテンションな、本作の代表的な要素にもなっているナンバーワンバトルまで今回は超シリアス。

「今回はシリアス回だからナンバーワンバトルは無しね」ってやり方もあっただろうに工夫して名乗りだけとはいえあんな形で話に組み込んでくるとは恐れ入った。なんかいい感じになってたし。

前回に引き続き中村優一さんの演技が光っていたのはわざわざ書くまでも無い事だが特に気に入ったのは中盤の陸王に自身の罪と弱さを晒すシーンの表情だね。

芝居掛かったキザな台詞を臆面もなく口にするタフガイな野獣遣いの仮面は剥がされ、瑠菜と一緒にいたかったというあまりに素直で飾りっ気のない等身大の思いを涙ながらに語り帽子で顔を隠す一連のシーンは凱亜というキャラクターの素顔を真っ直ぐに描いていて魅せられた。

「あいつのいない世界は…1人で生きるには、広すぎる…」

樋口さーん(脚本家)!

イカすぜこの台詞回し!

瑠菜のような役で起用されているんだから当たり前のことだが瑠奈役の星波さんは歌うめぇ…。歌声綺麗ぇ…。

アイドルなどを経て現在はフリーランスの女優さんだそうだ。若いのにもう独り立ちしているとは感心するばかり。

前回のドラマパートが今一つ乗れなかった陸王についても今回は聴覚やアイドルの要素をうまく使いながら凱亜の出番を食わない程度に活躍していて色々丁度良い活躍具合だったと思う。

凱亜の曲から死への望みを感じ取るシーンを「僕は耳がいいからね」って言っていたけどアレは実際聴覚で死への望みを聞いたわけじゃなくアイドルという音楽に携わる仕事をしていた陸王は曲を歌ったり、演奏したりする人がどんな思いでその曲を奏でているかというのが分かるって意味だと解釈した。

鬼ノーワンの中の瑠菜の歌に気付いてすぐそれを歌えるのもアイドル活動と11話でも描いていた日々の弛まぬ努力の甲斐あってこその特技なのかな、と。

やはりアイカツ!

アイカツ!は全てを解決する…

『プリパラ』とのコラボ映画楽しみにしてます…!

脱線したが総じて凱亜陸王2人を中心にしたドラマパートはよく纏まっていて陸王に関しては前編より今回のが全然魅力的に見えたと感じた。

丁度良い坂本節のバトルパート

転載:https://www.toei.co.jp/entertainment/tv/gozyuger/episode-guide/detail/1245811_4083.html

続いてバトルパートについて。

変身前の生身でのバトルシーンやエフェクト盛り盛りの演出から分かる通り前回から引き続き坂本監督が担当する今回。

生身バトルが異常に長かったりすることも、敵がサンドバッグ化したりと言った現象も無く色々と丁度良いくらいの感じになっていたね。

特にウルフvsガリュードのバトルはドローンカメラを使っているのかぐわんぐわん目まぐるしく動き回る疾走感あるバトルにエフェクトもバンバン使って非常に派手でかっこいいものに仕上がっていた。ひたすら動き続けるんじゃ無く決めのシーンではピタッ!と止まりそこからまた動き出す緩急がまた良い。

凱亜陸王の歌を「幼稚」と愚弄するガリュードに対して「どうやら趣味が合わなくなったみてぇだな」って皮肉を込めてスマートに返すウルフもかっけえ!

すっかり兄貴にビビらなくなってるな

ガオレッドvs鬼ノーワンのワイヤーでスーッと横っ飛びしながらファルコンサモナーを射る動きも好き。あの動きって坂本監督回でよく見る気がする。

巨大戦の肝はもちろんロボの墓場から蘇ったガオキングテガソードブルーデカクロウ

『響きの調べ』をバックに目に光が灯る土に汚れたガオキングはなんか凄い雰囲気あって『ガオレンジャー』未履修の私もその神秘さを感じざるを得ない。

「復元(リゲイン)」で蘇らせるみたいなことせずともユニバース戦士の思いに各ロボットが反応して復活するってことはロボの墓場のロボット達って実は死んでるってことでも無いのかな?

いやそもそも一部のやつを除きロボットが死んでるってなんだよって話ではあるんだけど。

精霊王・ガオキングってテロップのフォントも当時のものをまんま使っているらしくこれはガオレン民は嬉しかったことだろう。

テガソードブルーデカクロウは元がライオンモチーフだけあってかデカクロウが似合うし派生フォームながらかなりかっこいい。

恐るべきノーワンの生態

転載:https://www.toei.co.jp/entertainment/tv/gozyuger/episode-guide/detail/1245811_4083.html

最後にブライダンサイドの話題を。

今回明らかになったノーワン達の生態。

ノーワンノーワンワールドでは不完全な状態であり自分の願いに近い願いを持つ人間を取り込む事で初めて生成され実態を持つ事ができるとのこと。

ノーワンワールドにいた頃のが何も願わないよう忠告されていたのは願いに引き寄せられたノーワンの生成素材にされてしまうからだったんだね。

しかし自分達の世界では実態を持てないとはノーワンノーワンでなんとも不憫な奴ら。

鬼ノーワンに関しても死人を取り込んだことでノーワンとしての人格を失い人間でもノーワンでもない怪物になってしまったと思うと中々可哀想な気がしてくる。

しかし鬼ノーワン瑠菜のどんな願いに惹かれて取り込んだんだろう。当然、瑠菜鬼ノーワンの願いに近い願いを持っていたから取り込んだわけだし。

今回の描写だけ見ると「死にたく無い・生きたい」って願いに引き寄せられたように見えるが…

あとこうなってくるとどうやってノーワンが生まれるかも知りたいな。どういった経緯を経て昭和ノーワンとかあんな奴らが生まれたのか明かされる日が来ると信じよう。

鬼ノーワンを取り込んだ鬼ごっこノーワンみたいにさながら共食いのようなことも出来るようだしナンバーワンバトルとかでトンチキやってるだけでこいつらだいぶ怖い奴らなのでは?

鬼ノーワン鬼ごっこノーワンの中にいたのっていわば「鬼ごっこノーワンごっこしてる鬼ノーワン」みたいに解釈できるから鬼ごっこノーワンって名前はダブルミーニングなのかも。

ノーワンノーワンに取り込ませる実験を嬉々としてやるブーケからはちょっとマッド味が出ていて新たな一面が見えたのは良かったね。ちょうどお隣の作品で最近マッドサイエンティストが減って来たとこだったんで助かります。

最後にクオンについてだが

「手出しはさせねぇぞ?あんなのでも女王のお気に入りだ」

って普段とは違う乱暴な言い回しがすごくのお兄ちゃんって感じがしてニヤリ。

次回

竜儀の家から家政婦が来た!

その家政婦、まさかのレッドレーサー!?

これじゃ戦う交通安全じゃなくて戦う家内安全だ!

マナーナンバーワンは誰の手に?

それではまた

次回 家政婦激走!竜儀の流儀(マナー)【ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 第13話】感想 レッドレーサーに新形態!?

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