前回 【ウイングマン 7話】感想 デルタエンドと三角関係の行方
「クズキャラ」と呼ばれるキャラは数いれど、1番嫌いになれるのは
『私利私欲のために他者を犠牲にするのに躊躇いがないやつ』
だと思う男 アメイジングRYOです
『トランスフォーマー/ONE』のセンチネルプライムとか凄く嫌いになれて凄く良かったです。
カス野朗をぶん殴れ!8話を語って行きましょう
あらすじ
朝になり母に起こされ目を覚ました健太。
しかしそこにアオイの姿はなくドリムノートも消えていた。
両親に聞いても、アクション演劇部の仲間に聞いても誰もアオイという人間を知らないという
ディメンションパワーによる記憶の改竄があったことは明らか。昨日の夜の意味深なアオイの言葉を思い出しながら健太は街中を駆ける。
そんな健太の前に現れたのは幾度となく救いの手を差し伸べてくれる謎のヒーローだった。
「アオイは、利用されている」
その言葉の意味するところは…
悪漢!ナァスをぶっ飛ばせ!
まずはバトル。そしてお手本にしたいクズ ナァス周りの話から。
いいよね。クズキャラ。クズキャラ自体が好きなわけじゃなく、その後ヒーローの怒り爆発の制裁を受けること前提で好きよ。
言ってみりゃ非道・卑劣・心根腐った敵ってのは前振りなのよね。ヒーローが正義ではなく、自分の怒りで敵を打ちのめしてしまう瞬間にしかない接種できない栄養がある。
温厚な五代雄介を怒らせたゴ・ジャラジ・ダとかさ。好きじゃないにせよこういう主人公怒らせるキャラって居て欲しいと思うのよね。
怒り心頭のウイングマンのアフレコかっこよかったしな。怒ることでヒーローの新たな面も見えてくる。
そんな役割を今作で見事にやり抜いてくれたナァス君にまずは合掌したい。
最初はあくまで平和主義者の善人を装いアオイの心を掌握し操り本人がノートを進んで渡すように仕向けた。健太の介入があってからも演技を続けアオイに自分を守らせる。アオイの背中越しに健太を嘲笑う表情が非常に憎たらしい。
視聴者に「この野郎…!」と思わせれば大したもんだ。
演じる橘さんは少々拙いもののクズ演技自体は楽しんでやっているようで良いね。
アオイを自分を守る都合の良いオートガードの盾の如く使い健太と潰し合わせるが、その実「ウイングマンは倒したいけどアオイは別に死んでも生きててもいい」と思ってそうな興味の無さがビンビンに伝わるクズぅ…。
本性を表してからはノートに新たな設定を書き足しウイングマンを追い詰めていくナァス
「ウイングマンは常に周囲の生命エネルギーを吸収し続け自ら変身解除出来ないので周りのものがバタバタ死んでいく」
という迷惑過ぎるけどちょっと詰めればダークヒーローの設定で行けてしまう気がする能力をあの場で考えるとは。他者を自分の描いたシナリオ通りに動かすことに快感を覚える悪党だけありその辺の発想力は中々。まあ単に健太追い詰めたかっただけだろうけど。
そんな余すことなくカスだったナァスだが怪人体、正確には怪人体になった後に鎧を纏った姿が超かっこよくて困る。
頭脳派卑怯系幹部のど真ん中を行くようなやつなのにバトルフォームはゴリゴリの武人系とは…マジで仮面ライダーとかに出てきても一切違和感ないレベルでスーツのクオリティも高い。
バトルシーンも今回はいきなり必殺技ドン!じゃなくきっちり殺陣があり満足。二刀のクロムレイバーの手数で攻めるウイングマンと、見た目通り力と防御力で押し返してくるナァスの剣戟から始まり格闘戦に切り替えた後のウイングマンもかっこいい。
攻撃を捌きながら連続で〝クロスバーン〟を決め、ガーダーシルエットになってからはパワーを更なるパワーで押し潰すようなファイトスタイルに切り替わり痛快。普段のヒロイックな姿とは明らかに違う「暴」のウイングマンを楽しめたのも加点ポイント。クソ野郎が敵の時はこうでなくちゃいかん。
「悪…!烈…!ウイングマン!〝スプリクトフラッシュ〟!」
目の前の許しがたい「悪」に対し「烈」しく怒る姿に名乗りがベストマッチし、腕が熱を帯びて必殺技に繋がるのも見ていて燃える。
畳み掛けるように〝デルタ・エンド〟に移行するのも殺意高くて素敵。ナァスにデプスゾーン内に引き摺り込まれて技の解除を迫られようと怒りがブレーキを掛けさせず、知ったことかとばかりに技を続行!
ヒーローになれちゃうやつってのは大概どっかおかしいがやっぱり健太もちょっとおかしいな。プッツン来てるとはいえ自分の身を犠牲にするのに躊躇いがなさ過ぎる。
あとナァスに背中から腹にかけて剣ブッ刺される怪我してる筈なんだけどなんでこの人その状態で平気で戦い続けて平気で勝ってんの…?
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健太!美紅ちゃんどうすんだ!?
なにチューしようとしてんだぁ!!
続いてアオイと健太のドラマについて語っていきたいがちょっとドキドキしたね。
いやでも本当にどうするつもりなのよ。前回まで美紅ちゃん美紅ちゃんだったのに…
アレかね。失くして初めて自分の気持ちに気付いたってことかね。美紅のことが好きなのは嘘じゃないけど、アオイのことも好きだったと。
今はどっちも好きだっていいと思うのよ。もちろん最後にちゃんとどちらを取るか選ぶならだけど。
メタ的なこと言うとアオイはほぼほぼ間違いなくポドリムスに帰るし美紅ちゃんはキープしとかないと…
いや、いかん!いかんぞヒーローがそれは!!
ウイングマンvsアオイの殺陣も中々に見応えあって良かった。アオイさんがあんなに元気に動いてるのって2話以来無かったような記憶。そんくらいずっとヘロヘロだったからね。
「アオイさん、そいつ(ナァス)のことが好きなの?」
(おめぇに振られたからこっち来たんだよ…!)
とは言えないので「健太に関係ある!?」と突っぱねるアオイさんが相変わらず不憫。健太が幼過ぎると言うか、真っ直ぐ過ぎると言うか…
戦いを終えてテンション上がってお互いを抱きしめあった次の日。あまりに気まずいが、同じ屋根の下で暮らしてる以上会わないわけにもいかないので洗面所でバッタリ会う2人。
このシーンの空気感好き。若者にしか出せない。
そしてここでこのドラマの定番で割と楽しみな健太の実在する東映ヒーローネタ。
カゲスターとベルスターってお前一体どこまで深く特撮知ってんだ…もうアタシも見てないから分からんよそのネタ…。
『カゲスター』はヒーローのビジュアルがイカれてるくらいしか知りません。ベルスターもなんとなく面は分かるけど…
スピルバンとダイアナ。これは分かる!分かるぞ!
メタルヒーローシリーズの5作目で『ギャバン』〜『ジャスピオン』までの各作品の良いとこを全部盛りしたまさに初期メタルヒーローの集大成を目指しビジュアルや必殺技は超かっこいいが、話の本筋がだいぶヘナヘナだしオチが難解な上に矛盾まみれでちっとも納得の行かなかった『時空戦士スピルバン』のことだな。
ちなみにダイアナレディってのはスピルバンの相棒のダイアナが変身した姿。後にヘレンレディっていうダイアナレディと見た目全く一緒の仲間が出来るぞ!マジで一緒だから見分けつかないぞ!
キス未遂直前のアオイの「分かってる」ってどういう意味なんだろうな。健太には美紅がいて美紅が好きなのは分かってる、自分が選ばれないのも知ってるがそれでも…
ってことなのかしら。
残すところあと2話の本作。
健太を頂点とする恋もいかにして決着をつけるのか。それこそ『スピルバン』みたいな納得いかないのは勘弁だぜ。
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正体バレイベント到来!迫るクライマックス
cv.マモのヒーローさんは…ヒーローじゃなかったんだろ(知ってた)!?
ヒーローものの鉄板展開。ヒーローの正体が世間に暴かれ今まで守ってきた人々によって日常を踏み荒らされ、敵が来るのはヒーローのせいだと掌を返され挙句政府や国までもが強大な力を持つヒーローを恐れ管理下に置こうとする。
ヒーローが正体を隠さなければいけない理由、人間達の醜悪な一面をまざまざと見せつけられる『メガレンジャー』、最近なら『仮面ライダーガッチャード』を思い出させるこの展開。
特撮ヒーローへのリスペクトで成り立つ本作ならばやらない訳はない。
予告で手のひら返した民衆に怒る福本いいね。ちゃんと親友ポジやってるわ。助けられた人が今度はヒーローを救う展開って泣ける。
この事態を引き起こしたのは皆さんご存知
銀髪の似合うフリーアナウンサー 登坂純一である
ちくしょう!登坂さんよくも!!
悪いのはもちろんキータクラー その人である。
前話で布沢の記憶を蘇らせたのはこの展開への引き金を引くのは彼女が適任と考えての行動だったのか…。
今回のナァスとの戦いでリメル曰く「機は熟した」らしい。
それの意味するところはつまりドリムノートの成熟。リメルは来週ついに自らの手でノートを奪いに来るようだが、同じくノートの成長を待っていたキータクラーは少し違う。
ここからは予想だが、
キータクラーは初めからノートがある程度育ったら正体バレ展開を健太/ウイングマンにぶつけてそれによってノートを、ひいてはウイングマンを完成させようと考えており、それには布沢が使えると判断した。しかし予定よりもかなり早い段階で布沢がガンガンに探りを入れて来ていたので
(「あ、ちょっと早いな。」)
って意味で牽制。
そしてザシーバ戦時点で相当に成長したのを見て頃合いと思いアオイが消した記憶を布沢に返し準備を整えた。
そして今回ついにダイレクトに布沢に接触してウイングマンの戦いを撮らせ拡散するよう仕向けたのだ。
この事からリメルは現段階でノートを「成熟」としているが、キータクラーは更にその先の「完熟」を目指しているのでは?
と思う。
来週でリメル倒してラスボスがキータクラーって感じなのかな。
次回
人々に追い詰められていく健太とアオイ!
アオイの宿敵 リメルがついに3次元に!
キータクラーも動き出しノートは誰の手に!?
それではまた
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