岩舟山といえば『仮面ライダーディケイド 』のライダー大戦を思い出す男アメイジングRYOです。
『オールライダー対大ショッカー』でシャドームーンがスーパーオーバーキルされたのも岩舟山だったような記憶。
バトル少なめの溜め回だった6話を語っていきましょう!
あらすじ
美紅に秘密がバレてからというもの健太はいつも美紅と行動するようになりそのことに少なからず疎外感を覚えるアオイ
そんな折、桃子が自主制作の特撮ヒーロー映画を対象にしたコンテストが開催されるという知らせを持って来てアクション演劇部も参加を決定する。
桃子のクラスメイトで映画制作に造詣のある黒津を加え一堂は特撮の聖地 通称「いつもの採石場」岩船山へとロケに向かう。
しかし特オタ憧れの地にもリメル、そしてその腹心 ザシーバの魔の手が忍び寄る…!
来たぞ岩船山!ナパーム大炸裂!
今回は前段通りほぼバトル無し。後半戦ラストスパートを駆け抜ける為のいわゆる「溜め回」。
今作は全10話。つまり2024年内にぴったり終わる1クール未満の決して長くはない作品ながらこういう回を挟むのは中々勇気がいる。
とはいえこの「溜め」は深夜の特撮ヒーロードラマだからこそ出来るカタルシスへの布石だ。
『ガヴ』や『ブンブンジャー』で「後編で盛り上げる為に今週は主役ヒーローを一回も画面に出さないぞ!」なんて販促の都合で絶対出来ないからね。
では6話本編の、主に前半部のドラマを語って行こう。
前回から起きた関係性の変化によりアオイさんのもやもやタイムは引き続き続行。当たり前だが健太(と美紅)にアオイさんをハブろうなどという気持ちはない。トレーニングに付き合おうとするアオイに寝てていいと言ったのにも他意はないだろう。
次回予告での健太の台詞
「アオイさん以外ヒーローの相棒なんてありえない」
という台詞からも分かるが健太にとってアオイは一緒に戦う仲間、戦う力のある頼りになる相棒なんだよなと。本人に力がないのに戦いに巻き込んでしまった美紅とは事情が違う。だから自分が強くなってまず第一に戦えない美紅を守れるようにならなきゃってなってるだけ。
断じてアオイがどうでも良くなったわけじゃないし共に戦う仲間として信頼してる。まさにシャイダーとアニーの関係。
ただまあ実際両思いだったわけだし健太のLOVE的なベクトルは美紅に向いてるのは事実よね。今回のトレーニングデート見ててもそれは疑う余地がない。
なんでこのモヤモヤはもうアオイさん次第みたいなとこあるよ。次回上記の台詞がアオイ本人に言ってるならこれで色々吹っ切れるかも?
アクション演劇部は自主制作のヒーロー映画を撮る為に準備を開始するがこのパートも例によって『555』など特撮ネタ多いし、純粋に青春していて良いシーン。
その前のトレーニングデートで健太が『大戦隊ゴーグルファイブ』に触れたりもしてたな。
『ゴーカイジャー』でも『ゼンカイジャー』でも新体操要素ばかりが取り沙汰されてるが個人的には『ゴーグルファイブ』最大の特徴は
「スーパー戦隊のテンプレの元祖」
という部分だと思う。
『デンジマン』で大枠が出来上がり、ちょっと捻った『サンバルカン』の後に制作された本作はまさにTHE・戦隊って感じのスーパー戦隊になっていて特徴挙げようとすると新体操くらいしかないってレベルで王道な作品。
強いて言えば発動から着弾までにリアルタイムで1分強かかる無駄に尺の長い必殺技〝ゴールデンスピア〟が特徴かな。
話を『ウイングマン』に戻そう
美紅ちゃんは新体操部って設定ある割に劇中一度もそれらしいシーンないけどこれは原作からそうなのか。実写化に伴い描写が省かれてるのがどっちなんだ。
布沢ちゃんが前回北倉に怒られたのを気にしてか露骨な詮索はやめて、ちゃんと部活に参加しながら探りを入れていくようになっていて密かにそっち方面での成長が見られたな。
健太が撮影準備中に着た衣装は劇中でも言われていたが『仮面ライダー』の本郷猛の劇中衣装がモデル。
『仮面ノリダー』の時代ですら「白いパンタロン今時売ってない」って歌ってたが、最近は便利になったもので60年代くらいのモデルのパンタロンも普通にネットショッピングで買えるようだ。
ノリノリでライダー1号の変身ポーズを決める健太。
リアルお父上のモノマネ?
いやいや。
『ビヨンドジェネレーション』で一度演じている以上、今や本郷猛/仮面ライダー1号は藤岡弘、先生のものであり、藤岡真威人さんのものでもあるんだ。
ところで真威人さんの本郷もう一回くらいやってくれていいのよ?
そんなこんなで一堂はロケ地である岩船山へ
数多のヒーローが戦い爆破されて来た岩船山。
多分特オタに「あなたにとっての岩船山はどの作品ですか?」と聞いたら割と意見割れそうなくらい思い出の詰まった地。特オタならシビれぬ訳はない。
直近だと『ブンブンジャー』3話で未来がチャリで爆走しながらナパーム食らったのも岩船山だったかな。
劇中劇でナパーム爆破を背中に食らいながらかっこよく決める健太と美紅。ところで美紅が銃持ってるのは多分アニーのオマージュよね。
ちなみに岩船山でのナパーム爆破体験は35,000円で出来るので有志の方は行ってみよう。
あたしもやりたいけどやる以上ちゃんとコンセプトを決めた上で準備してやりたいのでね…
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変身不能!?謎のヒーロー!ダリナンダアンタイッタイ!
続いて後半パートの展開について
前回のティールに続き現れたリメルの腹心 ザシーバ。
彼女は幻覚の類を操るようでそれにより自分をアオイに見せかけて健太からドリムノートを奪い、アオイの父 ラークの隠していたドリムイレイサーを使いノートを完全にリセット。これにより健太は変身不能に陥ってしまう。
美紅はノートを守ろうとするもザシーバの幻覚で崖から落とされ、健太もまた吹き飛ばされてしまう。
劇中劇の『夢戦士ウイングマン』でナパーム食らった後に『ウイングマン』劇中でナパーム食らってんの笑う。
しかし!ピンチの健太を救う1人のヒーローが登場!
その名は…分からん!ただ(声で)100%キータクラーなのは分かる!
なんでギャバンショーにいたヒーローのスーツをキータクラーが着て助けに来たのか…考えられるのは健太に死んでもらっては困るので助けたいが素面だと不味いので適当におあつらえ向きのスーツを借りたとか?
ただ前回ティール処刑してリメルにも裏切り者判定されたやつが今更顔バレなんて気にするか?って気もするし、ヒーローのチョイスがやっぱり謎過ぎる…。
ところでこのヒーロー、ウイングマンに比べて作りが凄く安っぽい。ノートの不思議パワーで実際に出現しているウイングマンのスーツと素人の自主制作スーツの違いを質感でも分かるようにしてあるんだろうか。
今回新たに分かった情報。
それは「健太にノートを使わせ、ウイングマンを強化させ、それによりノートを育てる」という方針をリメルも取っているということだ。
てっきりリメルはさっさとノートの回収をしたくて、健太とウイングマンを利用してノートを育てるって作戦はキータクラーの独断なのかと思ってたよ。
ザシーバにやらせたノートのリセットすら健太とウイングマンとノートに成長を促すべく用意したハードル、試練に過ぎないということか。
変身不能などという特大イベントが起きた後となれば次に再びノートにウイングマンを書く時は前より更に複雑かつ強力、強固な設定や能力や技を書くだろう。そうさせることが結果的にノートの成長に繋がるってことなのかな?
敵の目的、その行動の真意、ノートの成長の先にあるものとは…
溜め回だからこそ出来る新たな謎の提示や後半への布石がたっぷりでバトルはないが飽きない回だった。
『ウイングマン』残すところ後4話。
次回
イーグル、シャーク、パンサー?
ウイング!ウイング!ウイングだ!
見よ 新必殺技〝デルタエンド〟その威力を!
それではまた
次回 【ウイングマン 7話】感想 デルタエンドと三角関係の行方
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