前回 決意のショウマ【仮面ライダーガヴ 第46話】感想 決意も頭脳も踏み砕く
ディストピア系映画なら『リベリオン』が好きな男 アメイジングRYOです。
ガン=カタに憧れないやつを俺は男とは認めない。
摩天楼から見えた夕陽の美しさで世界が間違っている事に気づくシーンめっちゃ好きよ。
『リベリオン』の話はさておき
さらばニエルブ!な47話を語っていきましょう。
あらすじ
ショウマとニエルブのボッカ暗殺計画は失敗に終わった。
ニエルブは謀反がバレた事で制裁を受けるも人間界牧場化計画の要であるアイテムの最終調整を終わらせるまでは生きながらえる事となった。
僅かに与えられた猶予でニエルブは最後の作戦を実行する。その内容とは…。
一方、人間界に逃げ帰ったショウマはニエルブと組んだ事で絆斗に反感を持たれてしまうのだった。
ライダーチームがギクシャクとする中ついに人間界牧場化計画が動き出す。
ギャグ漫画みたいな死に方!

ニエルブの最期。びっくりしたな…
しばらくぽかーんとしてしまったというか。
だって…ねぇ?
「食らえ爆発スイッチ!ポチッとな!…え?」
\ドカーン!/
こんなんギャグ漫画だったら頭チリチリになって空の彼方に吹っ飛んでいきながら「イヤなかんじ〜」ってなもんでしょ。
それでガチで死んで死に際のセリフとかもないしあまりにも呆気なくてなんだか呆然としてしまった。
「策士策に溺れる」を地で行き、欺かれ自分がどうなったのかすら理解する間も無く爆死という最期はある意味頭に自信のあるニエルブにとって最悪な負け方であり香村節が効いているようにも思えるが。
しかしながら前回で心折れる事なく不屈の闘志で今度はショウマに頼る事もなく自力でボッカに一泡吹かせようとしたその気概は買いたい。かっこよかったぞニエルブ兄さん!
爆死前の「大統領ボッカ・ジャルダックぅ!」のアフレコは非常に気合いが入っていて普段のニエルブとは全然違う余裕の無さと同時に勝ち誇ったような雰囲気が声色にも現れており流石だったが「宝条永夢ゥ!」を思い出さざるを得ないアイガッタビリー。
幼い頃に受けた祖父からの罵倒で力に対しコンプレックスを持ち、自身の頭脳によって一族をグラニュート界のナンバーワンにすることでその祖父の言葉を否定しようと足掻き続け最後にはポーカーフェイスの裏に隠し続けてきた野心やルサンチマンな顔を剥き出しにしてボッカに挑み、力も頭も遠く及ばないと分からされ敗れた男 ニエルブ・ストマック。
本編でやってきたことは間違いなく悪質でめちゃくちゃ悪いやつなんだけど、同時に間違いなく嫌いではなかったよ。今考えるとストマックで1番感情移入しやすいキャラなんじゃないかって気がする。
気を取り直してバトルの話も少し。
『ガヴ』得意の窮屈なフィールドや高低差を活かしたアクションになっており特にニエルブの下段攻撃をかわしたブラインドになっているヴァレンを避けながらニエルブがガヴを射るシーンが今回のお気に入り。スローモーションになってるので我々は見やすいがアレを等速の動きで実際にやるのって凄い大変そう。
あとニエルブが作ったゴチゾウ。ラキアの幸福毒×名もなきグラニュートの催眠を掛け合わせた最悪な偽ゴチゾウなのにモーションは他のゴチゾウと大きく変わりはしないため結局可愛いのよね。悪いのに可愛い。
ラキアに捕まって「お前らもニエルブに作られたのか?」って聞かれて「知りませーん」って感じに顔を背けるとことか、自分達が自爆すると聞いてびっくりしてたりいちいち愛らしい。
ショウマ達もニエルブに作られたものだろうとゴチゾウには手出ししないし劇中でも割と聖域というかゴチゾウに手は出したらアカンみたいな空気あるよぬ。
…いやそうでもないか?
酸賀に誘拐されて改造されたり、グロッタにまとめてぶった斬られたりしてたか。
『ゼッツ』の発表会見もありもう『ガヴ』も終わりが見えてきたが間違いなく言えるのはカプセムではゴチゾウほどの愛らしさは出ないだろう。
作品としての人気もおもちゃとしての人気も高いしゴチゾウは息長く発売されていきそうだなって気がする。
ジープとリゼルの夫婦に変化が…?

可愛い。
というわけで続いてジープとリゼルの2人について。
ニエルブにとっての切り札はショウマであり、断腸の思いで自分から願い出た黒ガヴの移植すらニエルブからすればショウマと性能を比べるための当て馬を作るための実験でしかなかった。
ストマック兄妹が2人だけになってもニエルブが当てにしたのはショウマで、自分は誰からも求められていないと知り更に依然シータの仇も討てないことで例によってメンタルをやられるジープ。
それを話すジープを見てる時のゆっくり口角が上がり笑顔になっていく表情の変化が怖かったねリゼル。ジープが病むのを心待ちにしているかのような意地の悪い笑顔。
しかしいつも通りに慰めてやると今回のジープはリゼルの優しさを真っ直ぐ受け止めて珍しく礼まで言って出ていく。この行動に笑顔から一転驚きとどこか悲しげな表情となったリゼル。
なんだか複雑になって来たなここ2人。
リゼルにとってジープは哀れな壊れかけのお気に入りのおもちゃで、ジープからすればリゼルは言ってみれば利用する為に手を組んだ相手だった筈。
なのにジープはここに来てリゼルを本当に信頼する妻であるかのように接し出し、リゼルは壊れかけのおもちゃから少しずつ変わり出しているジープに困惑している。
登場初期から成長など一切なくむしろ悪い方に悪い方に転がってきたジープに突如訪れた変化はこの2人のドラマにどんな結末をもたらすのか。
読めない…次回まあボッカはやられるんだろうなってのは読めるがこの2人がどうなるかは本当に読めない。
なんか生存エンドが匂って来た気もするし、さらなる悲劇のトリガーな気もする。
予告にはジープがシータの幻影に「少し強くなれてる気がする」と言われてるシーンもありこれがどういう意味なのかも気になる。
これまでストマックの足を引っ張り続けてきたジープが兄妹が皆死んで自分がストマックを存続させるんだ!って覚醒するのも熱いな。
物語の本筋からは少し離れた位置にいたこの2人の物語の決着にも注目していきたい。
熱くなったら誰かが冷やす。3ライダーの絆の秘訣

最後に絆斗、ラキア絡みの話題。
塩谷を亡き者にしたニエルブに対しての怒りとそのニエルブを信じたショウマへの不信で冷静さを欠いた絆斗に声をかけたのはラキアだった。
『ガヴ』の3ライダーはみんな大人で、でも弱点もあって、だから誰か1人が突っ走り過ぎたりどこかの組み合わせがギクシャクした時は残る1人が接着剤になって何度も不和を乗り越えてきた。
いいよねこの関係。今は自分がちゃんとするターンだって全員が自分で気付けるから3人揃ってからは完全にバラバラになったこともなかったし、いざとなったら幸果さんいるしバランスがすごく好き。
終盤に来ての内輪揉め展開はどうなんだと思ったがあっさりスピード解決してくれたので一安心。
ところでニエルブによって作られた人間にしか効かない幸福毒が絆斗には中途半端にしか効かなかったのは多分グラニュート器官が体内にあるからだよね。
ありがとう酸賀さん!
「絆斗くんはもう人間じゃないでしょうよ」って言われた気もするけどとにかくありがとう!
ラキアは裏口から出て行ってしまった幸果と優を助ける為に止むを得ずヒトプレス化に再び手を染めることに。悪の技術を人を救う為に使うの好きよ。幸福毒すらもう使わないって誓っていたラキアは絶対やりたくなかっただろうけど。
次回でボッカを倒すとなればラスボスは必然的にランゴになりそうだが絆斗とラキアがバトルで活躍することって残り3話であるのかな?
3ライダー全員好きなのでぜひショウマだけじゃなく2人にも派手なラストバトルの見せ場を作って欲しいところだ。
次回
脱いでも凄いぞボッカ・ジャルダック!
本気のボッカに挑むのは3ライダーwithランゴ兄さん!よっ!待ってました!
そしてまさかまさかの最強?究極?形態登場!
炎の仮面ライダーガヴ アメイジングミフォーム
その力は果たして!!
それではまた


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