封じる【仮面ライダーゼッツ Case6】感想 囚われの眠り姫

仮面ライダー

前回 堕ちる【仮面ライダーゼッツ Case5】感想 性格の良い金持ちには勝てない

長風呂を封じられている男 アメイジングRYOです。

数年前から熱い風呂に浸かり続けるとゲ◯吐いちゃうと言う症状に苦しめられてるんですよ。

「歳取ったせい」とも言えない独自色の強い苦しみと付き合って行こうと思います。

ねむちゃんの秘密が明かされる!?重要な第6話を語っていきましょう。

あらすじ

Escape with all the prisoners.(全ての捕虜とともに脱出せよ)

今回が潜入した夢は暗い監獄。

そこにはねむを含めた3人の人物が囚われており、囚われの身の男は「我々は家族だ」と言う。

思わぬねむの両親との遭遇に驚きながらもは3人を連れ罠だらけの監獄を抜け出す脱獄ミッションに挑む。

そしてこのミッションの先には国民的タレント ねむの知られざる真実に直面するのだった。


夢と現実が交錯する骨太ミステリー

転載:https://www.kamen-rider-official.com/zeztz/case6/

誰の夢に潜入してもねむだけは必ず出てくるとか、現実世界では広告で以外姿を表したことがないとかの状況から間違いなく何かあると言われて来たし、私はなんなら現実には存在しない架空の存在なんじゃないか?くらいまで予想していた謎多きヒロインの秘密に迫る今回。

掘り下げが思いの外早かったね。下手すりゃ終盤まで明かされない系の秘密かなと思っていたんだけど。

メインキャラの重要な情報が開示される回だけあってねむ周りのミステリー要素は中々濃厚で現実と夢の中を行き来しながら謎を追う『ゼッツ』固有の面白さも存分に出ていた。

「人助けの為だからって人の心を何から何まで探っていいの!?」

他人の夢に入り込みその深層心理に触れる。それは人が心にしまっている触れられたくない部分に踏み込むということ。やむを得ない事情があるとは言えそれをしなくては行けないにはこの言葉はクリティカルな批判であり、今作のヒーロー観に対する問いかけにもなっている。

あとこのシーンでようやくねむの人間としての部分が見えたって気がしたね。今までは何というか都合の良いNPC感あったから。

現実パートの方では夢主容疑者の1人である美女木役の大場さんの演技が光る。過去回想で初めてねむを見たシーンの狂気を孕んだ表情はプロデューサーの高崎さんもお気に入りのシーンと話している。ラストシーンでの夥しい数のねむの写真に囲まれた部屋の隣でぐずるように泣いてるシーンも強烈だったね。

美女木に現実で会って反応の感触から夢主かどうかを判断しようとする場面は前の話でも書いたけどが起きててもかっこいいエージェントをやっていて好きなシーン。美女木が社長ならなんでねむはそれを話さなかったんだ?とか単純な疑問にもスピーディーに気付くからストレスなく見れるのも良い。

あと前回からそうだけど怪事課2人がめちゃくちゃ便利キャラになってるのも良いと思う。怪事課がブラックケースを発見、が夢の中での出来事を提供、怪事課が警察の立場を使って容疑者の身辺を洗うって流れが快適にドラマを進めてくれている。

ところで今回も窓から勝手にゼッツルームに入ったようだがなぜ閉めない。

なすかにもそうだったが、まだまだ信頼の出来上がってない段階なのに速攻下の名前で呼んでくる距離感バグり気味の富士見さん。そういうとこも含めてやっぱりなんか怖いよなこの人。

富士見さん絡みで言うとこの人の「読めた!」からの推理はほぼ『コナン』の起きてる小五郎のおっちゃんの推理と同義の存在だよな。要するにかませ推理。簡単に気付ける安易な推理を劇中人物がする事で我々に裏を読むよう誘導するミステリーにおいてはあって欲しいやつ。

夢の中でがリアクションする度に現実の寝てるのカットを入れるのは「必要か?」って気がしないでもないけど、夢の中でダッシュしてる時に現実のもベッドでダッシュしてるのは面白かった。ああいう明確な笑いどころがあるならあってもいいかな〜くらいの感じだなあの演出。

またしてもお辛いゅぅゃヒロイン

転載:https://www.kamen-rider-official.com/zeztz/case6/

「終盤でぶっ壊されるロボヒロイン」

「実はオリジナルが誘拐犯に殺されていてその代わりに人工的に作られたクローンだったヒロイン」

「事故で植物人間で寝たままのヒロイン」←new!

令和に入ってからの高橋裕也脚本のライダーヒロインはやけにお辛い目に合いがちだが今作も例に漏れずだった。

『エグゼイド』ポッピーはそうでもないのに…。まああの作品のお辛いポイントって割と宝条永夢ゥ!に集中してるからね。

現段階の出ている情報からの推理だがねむは4年前の事故で意識を失ったままになってしまったようだ。彼女がいつでも夢の中にいるのは起きる事が出来ない、寝たままだだったからと言うことだろうか。

辛い…物語開始時点でずっと意識がないとはまたイズや袮音にも負けないお辛いヒロインだ。

しかしながらまだまだ謎は多い。

1番気になるのは4年前の事故で意識を失ったというのなら何故それを誰も知らないのだろう。誰しもの夢に出て来るほどの国民的タレントが事故で意識不明なんてそれこそ国民全員が知っていてもおかしくない筈。

なのに少なくとも劇中にそのような話題が上がったことはなく、もおそらくその事実を知らない。

美女木が情報を秘匿にしているってのが分かりやすいとこだけどそれだけなのかな。この場合実は業界の一部の人だけはねむの現状を知ってるってことになるし情報の拡散が抑えられるとは思えない。

あとやっぱり誰の夢にもねむがいるのを「国民的タレントだから」だけで済ませるのは納得いかないしこれにも秘密があるような気がする。

美女木「監獄の中で生き続けよう」って発言は現実の心情とリンクしてるのは間違いない。その監獄とはどこの事なのか。

例えば、ねむちゃんは寝たきりの状態だが安静にしてさえいればとりあえず生きてはいられる。手術をすれば目を覚ませるかもしれないが失敗すれば死んでしまうみたいな状況で美女木ねむを失うのを恐れて手術を拒んでるとか?

これなら「監獄の中で生き続けよう」の意味も分かる。美女木からすればねむをベッドという監獄に閉じ込めているみたいな感覚なのかもとかって考えられる。

夢主美女木とも確定してないんだけどね。離婚した奥さんの方ってどんでん返しもあるかも?

巨大な監獄の主人と不気味な拷問官

転載:https://www.kamen-rider-official.com/zeztz/case6/

最後にバトル周り。

今回ゼッツと交戦した当初ナイトメアと目されていたのは相手の名はソウイビルナイトメアとは別種の存在であり、プリズンナイトメアの体内を守る眷属だった。

確かにデザインラインがなんとなく今までのナイトメアと違うなーって違和感はあったよね。かっこいいけど。頭が無く腕にはチェーンソーとペンチ、アイアンメイデンを思わせる胸部など全身凶器の拷問官って感じで。

ソウイビル戦で活躍したゼッツのフォームはテクノロムマシーナリー。マニピュレーターのような腕 正式名称マシーナレムアームは変形可能な優れものでブレイカムゼッツァーのガンモードと合わせたアクションを披露。

ライダーマンのロープアームの如くマシーナレムアームをアンカーにして攻撃をかわすシーンが好き。

プリズンナイトメアは予算があるうちにしかやれないCGだけの巨大敵枠。最近序盤にこの手のキャラ出しがちね。

体が監獄なのに生えてくる手足が細長く妙に人間っぽいのがめちゃくちゃキモくていいと思う。洋ゲーのセンスっぽい。

やはりねむちゃん回だけあって色々豪華だね。ついにノクスとの邂逅もあり縦軸の物語が進む気配がビンビンで後半戦も期待。

次回

明かされるねむの秘密!

ノクス美女木に迫る選択とは何か!?

永遠の眠りについた姫ゼッツは救えるか!?

それではまた

面白かったらブックマーク登録、コメントもお待ちしています。

次回 罰する【仮面ライダーゼッツ Case7】感想 己に課したミッション

コメント

タイトルとURLをコピーしました