前回 封じる【仮面ライダーゼッツ Case6】感想 囚われの眠り姫
嫌なことがあったら自分のした悪いことを思い出し「これは罰だ…」と思って諦める男 アメイジングRYOです。
詳しくないけど多分心理的にあんまり良くないやつな気がする!!
物語に大きな軸が生まれた7話を語っていきましょう!
あらすじ
自分達を閉じ込めているこの監獄自体がナイトメアであると気付いた漠だったが直後美女木にねむを連れ去られてしまう。
消えた2人を見つけられぬまま朝を迎え目覚めた漠は怪事課の2人からねむに関する信じられない新事実を語られ動揺するのだった。
ことの真相とミッション遂行のためのヒントを得るべく漠は現実で直接美女木にコンタクトを取る。
彼の口から知られざる国民的タレントの秘密が明かされる。
またニチアサで誘拐事件起きてる…

意識不明の重体の国民的タレントを誘拐した犯人…?
私的には灰色の目の男が怪しいと思いますね…。
お隣では女児誘拐犯が逮捕され誘拐された(一応)娘も帰ってきたのにこっちでも誘拐が起きてしまった。
というわけでねむちゃん周りの話題から。
国民的タレントのねむは実は生死の境にある植物状態で、皆の夢に出てくるのは彼女が明晰夢の力を持っていて且つ寝たきりだから
という真相までは前回の時点で概ね見当がついていたが実際は更なる事実が隠れており寝たきりのねむはノクスに誘拐されていたことが判明した。
なるほどなるほど。面白くなってきたね。
ねむは寝たきりだから夢の中には今まで通り出てくるけど現実の自分が今どこにいるのか、どういう状態なのかは分からないというシチュエーションが中々秀逸。
そしてゼロに託されたミッションではなく、漠が自分自身にFind NEMU(ねむを見つける)というミッションを課すという展開も実にいい。これはゼロからのミッション(単発前後編回)と同時に展開される今作の縦軸の一つになりそうだ。
ただ現れたナイトメアを倒すだけだった今までと違い、ひとつ明確な目標が出来たことで更にストーリーが面白くなっていくことだろう。
上記のシチュエーション作りのほか今回は今作の設定をかなり美味しくいただける場面が多く満足度が高い回だったと思う。
プリズンナイトメアが倒され美女木が(元)妻の玲子を抱きしめるシーンはねむにしか目が行ってなかった彼が変わることが出来た=少しだけ立ち直れたのを描いてるのが伝わった。そしてそんな彼に玲子が優しい言葉を掛けるシーンに面白さを感じたね。
だってあれって結局は夢の話でしかないからあの言葉も冷たい言い方すれば都合良く美女木が夢の中の玲子に言わせた慰めでしかなく、結局現実の美女木と玲子が別れた事実は変わらないんだもの。
なんなら玲子は前回美女木が隠し続けて来た秘密を怪事課の2人に話してしまってる。それくらい彼に対してもはや何の思いもない訳だ。美しくもシニカルな結末で面白い。
だがしかしそれでいいんだよな。結局ナイトメアが見せる悪夢って自分の中にある屈折した思いや傷に起因してるから夢主本人がどんな形であれ立ち直りさえすれば本当の意味でナイトメアを倒したことになるんだから。
元より都合が良かろうが何だろうがどんな夢見ようと誰かに非難されることじゃない。都合のいい夢見ていこうぜ。
「私は人の夢の中に入りそこで化け物を倒すエージェントです」なんて荒唐無稽な話を全く関係ない人に話せば速攻ヤバいやつ扱いだろうが漠が入り込んだ夢の夢主にはそれが事実だって分かるし、実際救ってもらってもいるから現実でも漠を信じるようになるってラストも良かったね。
漠の正体もどうやって夢に入り込んできてるのかも分からないがとにかく彼に救われた。だから信じるって漠と夢主の間だけで絆が紡がれていくのがエージェントものの文脈っぽくて好き。
分身フォームは予算がやばい!

分身フォームは予算がかかって出番を削られるぞ!
ってガタキリバくんが言っていた。
まあ正確なこと言うとガタキリバの場合尋常じゃない数の分身出した上で画面に映る全員がコピペじゃなく独自の動きをするからそれで手間と予算が掛かりすぎるって話だから普通に分身出すだけならガタキリバほど大変じゃない…らしいよ。
なお高岩さんがガチで分身して撮ってるという噂もあるようだがアレはデマだ。騙されるなみんな。高岩さんが一度に出せる分身は3体までだ。
閑話休題。今回のテクノロムプロジェクションは割とガタキリバ寄りの分身だったね。みんな動き違ったし。こりゃ豪華だ。
スーツアクターの新田さんに一度分身全ての動きをやってもらいその素材を後から合成するという手法で撮られているようだがこりゃ中々大変よ。お疲れ様です。
おかげで全員がハイキックでソウイビルを一斉に撃破するシーンはかっこよく仕上がっていた。
あと1話からやってるが新フォーム初めて出た時の一瞬画面がブラックアウトして複眼がじんわりと発光していって完成って流れ好き。
アバンのマシーナリーの必殺技でブレイカムゼッツァーにガチャガチャパーツが付いてごっつい銃になるアレも好き。
ノクスの語る「漠の悪夢」とは

最後に本格的に物語に絡んできたノクス周りの話題を。
美女木の「ねむの代わりに自分が死ねばよかった」という心理を利用し死に場所を与え悪夢を完成させようとしたり、漠にそれを見破られれば「それが夢主の願いである」という純然たる事実で切り返してくるその様は強引な手段か力押ししかして来ないナイトメアより幾分厄介。敵側が人間の願いを悪い形で利用することは珍しくないがノクスのはまた毛色が違うね。
そんなノクスは漠に「お前の悪夢を思い出す時が来るだろう」「お前はいずれその力の代償を知ることになる」と伏線らしき発言を連発。これについて少し考えてみよう。
漠自身の悪夢といえば1話のアレだが個人的にはやっぱり現実世界で起きる「人助けすると悪夢のような現実が起きる」というところが関わって来てるんじゃないかと思うんだな。
力の代償ってのはゼロから貰ったゼッツとしての力のことか、それとも他人の夢に入り込める明晰夢の力のことか判然としない。ゼロの正体が謎すぎてゼッツの力に副作用があるって線も拭いきれないし、漠の明晰夢はよく知られる明晰夢とは全く別物って気もするしその力自体に秘密がある可能性もある。
ラストシーンで寝ているねむの周りにナイトメアの根源になる蝶々が飛んでるシーンは察するにあの蝶々が他人の夢に入り込みナイトメアになれるのはねむの力のおかげってことなんじゃないかと思う。誰の夢にもいるねむを媒介にして蝶々が入り込んでるってことかと。
ただそうなると誰の夢にもねむがいる=誰の夢にも好きな時にナイトメアを送り込めるってことだから現実世界で起きた悪夢感染があんまり意味のないものになっちゃうしちょっと違うのかなって気もするが…
これはまだまだ読めないね。
予告ではいかにもDX玩具って感じのアイテムを手にしているノクス。変身アイテムなのか?それとも…
次回
Destroy the biological weapon(生物兵器を破壊せよ)
今度の夢の舞台は一流レストラン!
緑のゼッツは夢主を癒せるのか!?
それではまた
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