前回 星の光を追いかけて【ウルトラマンオメガ 19話】感想 追いかけたあの日はいつまでも
タイムスリップ系作品はやっぱり『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が最強だと思う男 アメイジングRYOです。
私18〜19歳くらいの時まで映画を観る文化が無くて大学で一気に色々観るようになったんですけど当時でも既に30年くらい前の映画なのにひっくり返るくらい面白かったもんな。
やっぱり名作とみんなが言ってる作品って大概面白いよね。
思ってた感じと違う!な20話を語っていきましょう
あらすじ
倉庫にネズミが出たらしくコウセイはネズミ捕りの罠を用意するがそれを見たソラトはなんだか浮かない様子。
そんな折、神奈川県ハマグリ市で謎の重力波発生の連絡を受けソラト、コウセイ、アユムは現場に向かいそこで一匹の小さな怪獣を発見する。
怪獣に凶暴性は無く、酷く怯え傷ついていると分かりウタ班は怪獣を保護することを決定。しかし時空間をワープする力を持つ怪獣の保護は一筋縄ではいかなかった。
なんかキミ、あらすじと違わない?

「謎の重力波の調査に廃工場へと出動した怪特隊ウタ班。そこに居たのは、時を渡る能力を持つ、傷付き怯えた小怪獣だった!
小怪獣に導かれ、辿り着いた世界でソラトとコウセイが見たものは、怪獣を殲滅する為に発展を続けてしまった来たるべき人類の未来の姿で…。」
上記の文は各ニュースサイトで掲載されていた今回のあらすじ。
面白そうで個人的にかなり期待していたんだ。怪獣との生存競争の果てに力を手にしたが歪んでしまった人類を目の当たりにするソラトとコウセイ。
『ウルトラセブン』が言うとこの血を吐きながら続ける悲しいマラソンを走ってしまった人類の姿を描くみたいな壮大な回になるんだと思っていたんだけど…
いざ蓋を開けてみると未来に行くのはかなり後半だし、現れた戦艦に関しても作中では正体不明だし、話の大半はクロノケロスの保護に尺を使っていた。
今回の話がてんでダメってわけじゃないんだけど…
思てたんとちがーう!ってなっちゃったね。
ただ12月放送回のあらすじを見る限り今回のエピソードって別に単発で終わる話じゃないみたいで寧ろクライマックスへの前振りになる重要なエピソードっぽい。今回だけで終わらないならあの対怪獣兵器や戦艦のことを説明しなくていいもんね。
今回の話のメインテーマは倒す事が当たり前であってはならないと言うこと。
ネズミが現れたらネズミ捕りで駆除する。怪獣が現れたら武力を持って排除する。そうやって人類でないものを邪魔だからと安易に倒していくことは間違いであるって話。
しかしながらそれは単純に「殺すのなんて可哀想!野蛮!」などと言う感情論だけで解決する問題ではない。それに関しては作中アユムが象の例を出すなどして工夫されている部分だ。
安易な排除はダメ、でも無抵抗で他の生物の侵略を受けなさいと言う話でもない。まさに「どこで線を引くか難しい問題」だろう。
現実でも最近は熊の被害が増えてその処遇に関して日頃から論争を呼んでいるがそんな熊問題にも通ずる話で今リアルタイムで見るからこそ凄く色んな感じ方のできる回じゃないかと思うね。
色んな意味で『セブン』っぽい回

今回のオメガは怪獣と戦う事なく寧ろ怪獣を救い、逆に牙を剥く人類(?)に対して防衛目的とはいえ攻撃を行った。
怪獣と戦う事を目的としない変身というと『セブン』にはそういう回がちょいちょいあったイメージ。人類を攻撃するってのもちょっと違うが名作「第四惑星の悪夢」っぽい。
なのでアクションシーンと呼べるものが極端に少ない回になってしまったが長いことヒーロー好きをやっているとヒーローが悪党を爽快にぶっ飛ばすシーンよりも誰かを救うシーンにグッと来るようになるものでアユムに教えてもらった心臓マッサージをオメガがクロノケロスに施すシーンは結構好きなんだ。
もしかしなくても心臓マッサージするウルトラマンって史上初かもね。
『オーブ』で死んだ怪獣の脈をとるオーブの姿がちょっと話題になったりしたが今回もまた今までにないウルトラマンの姿を見せてくれた。
バトルシーンと呼べるものも少なかったがレキネスが次々に放たれるミサイルを念動力で迎撃するシーンや最後のオメガが戦艦を破壊するシーンはOPをバックにストップモーションを用いて決めの場面をじっくり見せたりちびっ子に「たたかわなくてつまんない!」って言われないよう派手な絵作りの為尽力してるのを感じた。
レキネスがバリアを広げるシーンの回し蹴りとかかっこよくて好きよ。爆破を抑えきれずちょっと喰らっちゃってるとこもいい絵になってたし。
総じて今回だけで完結しない回故に爆発力は無かったものの確実に終盤への布石を打ちながら最低限の盛り上げや救うヒーローのかっこよさも描いている回だと思った。
次回
ウタ不在に現れた濃すぎる男!
初代マンからの意外な刺客!
ウラン怪獣ガボラ出現!
それではまた
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