【スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ】感想/紹介 「僕の名前はピーター・パーカー」

MARVEL

前作 【ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ】感想/紹介 駄作とは言わせない

スパイダーマンのコスチュームではスーペリアが一番好きな男アメイジングRYOです。

本気にしないでください。

明日聞かれりゃアイアンっていうし、明後日聞かれりゃノワールっていう気もする。ぶっちゃけどれも好きなんだよかっこいいし。

MCU最新作にしてマグワイヤもガーフィールドも成し遂げられなかった前人未到の実写スパイダーマン4作品目をネタバレ少なめで語っていきましょう!

転載:https://www.youtube.com/watch?v=Zf2_4CmsLhg

衝撃のサプライズで観客の度肝を引っこ抜き、そしてピーターの悲壮な覚悟と共に幕を下ろしたあの傑作『ノー・ウェイ・ホーム』の続編となる今回。

「スパイダーマン新章突入」と銘打たれた通り今作はスパイダーマンとピーター・パーカーの再出発を描く作品となっている

…のだが実のところ今作はスパイダーマンのみならず今後のMCUにとっても重要な作品になってくると思われるのでで12月公開の『ドゥームズデイ』の前にぜひ押さえておきたい。

何せ実質「MCU版○○○○○」のエピソードゼロみたいな意味合いのある作品なのでね。これは書けないのでぜひ劇場で。

そこはさておき。今作は前作とは別ベクトルの「これまでスパイーダーマンを好きだったあなたに送るファンムービー」に仕上がっていると感じる部分が多かった。

前述した通りライミ版、アメイジング版では到達できなかった初のシリーズ4作品目ということもあってか両作品をオマージュしたと思しきシーンがちらほらある。予告でも公開されてたけどピーターの中の蜘蛛の遺伝子が活発化した結果腕から直接有機的ウェブを射出できるようになってしまう件なんかはもろにライミ版のオマージュだ。

これに関しては前作で共演してるのもあって劇中ピーターが動揺しながらも「ピーター2と同じだ。僕にもやれる…」と言ってくれるシーンがあるのも嬉しい。

しかも今回嬉しいのは映画ファンだけじゃない。ゲームファンもだ。

ゲームというのはPS4及びPS5で発売されている『Marvel′sスパイダーマン』シリーズのこと。皆さんプレイしてますか?

私はマイルズ含め全作やってる。1作目なんてトロフィー99%までやったよ。

今作でのアクションにはゲーム版のフィニッシュムーブから着想を得た動きがあるし、ウェブグレネード(ウェブボム)というゲーム由来の装備出てくるし、ゲームで訪れたことがあるようなフィールドも度々出現するし小ネタがたっぷりでゲームのスパイダーマンが大好きな人にもお勧めできる作品になっている。

今作は前作から4年ほど時間が経過しておりその間のスパイダーマンの活躍がダイジェストで描写されるのだがその際に様々なヴィランが登場する。

スコーピオン、ヤミノテ、トゥームストーンにブーメラン、ハマーヘッドなどなど絶妙に実写化されてないメンツばかりなのでここはコミックのファンに楽しいとこだね。

このように今作はスパイダーマンの様々なメディアミックスのネタを満載しており媒体に関わらずとにかくスパイダーマンが好きだという人ほど楽しめる作品になっているのだ。

ファンムービーとしての面白さの次は今作のドラマ面での話をしていきたい。

今作のピーターはかつての失敗を反省してスパイダーマン=ピーターというのを過剰に隠すようになっており物置のようなアパートで1人常にスパイダースーツの開発に集中し、警察無線にだけ聞き耳を立てるような生活をしており、話し相手と言えば自作した人工知能(cv.三石琴乃)だけという孤独な生活を送っている。

長らくの活躍で警察にもコネができてデウォルフ刑事という明確な協力者がいるにも関わらずやり取りはスパイダースーツの時か電話でだけ。彼女からも「スパイダーマン以外の生活はないの?」と私生活を心配されている状況。

要するにピーター・パーカーとしての生活を捨て去り親愛なる隣人スパイダーマンとしてだけ生きてる状況なのだ。誰とも繋がらずただ1人で大いなる責任を全うしようと頑張ってる姿はこれまでのピーターと比較するとその差は歴然。

しかし、ならば純然たるヒーローとして全てを本当に捨てれているかと言えばそうではない。時にネッドやMJのインスタを覗き彼らが自分のことなどすっかり忘れて、友達に囲まれキラキラしたキャンパスライフを送ってるのを見て1人心を痛めたりもするし前作で結局読めなかったMJに向けた手紙を今なお残していたりもしてやはり未練はタラタラ。

ちなみにこの手紙は今作でキーアイテムの一つとなる。

辛いことばかりでもなんとか歯を食いしばってヒーローをしていたピーターだったがとある甚大な精神的ショックにより体に異変が起きる。それが前述した蜘蛛の遺伝子の活性化だ。生体ウェブを発射できるようになっただけじゃなく次々に起こる体の異変に危機感を覚えたピーターはブルース・バナーの元を訪ね悪い遺伝子を制御する方法のアドバイスを貰おうとする。

今作の大きなテーマはズバリ「自分を受け入れること」だ。

スパイダーマンでありピーター・パーカーであったはずなのにいつしかピーターを捨ててしまったり、自分の中にある蜘蛛の遺伝子を「悪い遺伝子」と定義付け制御しようとしたり今作のスパイダーマンは自分の一部を否定している。

それもまた自分のはずなのに。蔑ろにしていいものではないはずなのに。これは自らの力を呪う今作のメインヴィランの話にも繋がってくる。

今回の事件を経てスパイダーマンは少しずつ捨てたはずのピーターを取り戻していく。自分が人と違っても壁を作らなくていいんだ、誰かと繋がることを諦めなくていいんだというメッセージは前作ラストの「全てを捨てたスパイダーマン」に対する綺麗なアンサーにもなっている。

ただ私が好きなのはそこよりも「1人で頑張ることが虚しい」というオチにはしなかったことだ。孤独に戦い続けたスパイダーマンが積み上げてきたものが報われるラストシーンはウルっとするよ。

総じてドラマ面に関してもメッセージが明確で綺麗な仕上がりだったと思う。

もうちょっと他の話をさせてもらうとパニッシャーね。ドラマではあんなことになっていたのに今回のパニッシャーは明るい。間違いなく歴代で一番明るいし楽しそう。スパイダーマンとの軽快な憎まれ口の言い合いは今作を彩る花になっている。

あと詳しくは書けないけど今回のメインヴィランが「V-MAX」なる正体不明のものを追ってるんだけど、このオチがかなり好きな感じだった。あの無常感がね。いいよね。

気になったポイントとしてはハルク周りの話が微妙にテーマと噛み合ってないように感じたのと、ラストバトルがぼんやりしてるとこくらいかな。この辺はネタバレになるので書けないけどね。

というわけで今作のポイントは…

①新章スパイダーマン、そしてMCUの新たなる始まり!

②実写!ゲーム!原作!媒体問わない小ネタ祭り

③「僕の名前はピーター・パーカー」ってまた言えるようになるまでの物語

の3つかな。

それではまた。

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