前回 クールとワイルド【爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ14】感想
自宅の鍵を2回くらい無くしてる男 アメイジングRYOです
鍵ってスーパー大事なものなのに無くしやす過ぎない?
長生きして絶対無くならない究極の鍵ができる日を見たいと思います。
…網膜認証とかあんなんが実質究極の鍵か?
戦隊名物ちょっぴり切ないストーリーだったバクアゲ15の話をしていきましょう
あらすじ
サンシーターは本物の恐竜の骨が展示されるイベント「キセキの大恐竜博」の看板を眺めていた。そこに描かれていた恐竜を見てそのかっこよさをひと目で気に入るヤルちゃん(可愛い)
三下達は例によって遊び歩いている…わけではなく今回は珍しく初めから仕事をするつもりで準備中のイベント会場までやって来ていたのだ。作業員に変装したデコトラーデは今回のイベントの目玉 シーミアサウルス(架空の恐竜)の化石を盗み出しイターシャがガッチャン♡
イベント責任者の倉田さんの思いは虚しく化石は苦魔獣カセキグルマーに変化させられてしまう。
通りかかった錠がその光景を目にし助けに入るが…
和解できそうな怪人は危険信号!錠の貫き通す「言葉」
前回の感想記事でも書いたが、今回のカセキグルマーのような「分かり合うことが出来そうな善玉怪人」というのはスーパー戦隊シリーズでも割とよく見るが大概は切ない最期を送りがち。
仲良くなったけど結局最後は暴走させられ倒されちゃうとか敵に始末されちゃうとか、ブンブンジャーも例外とはならなかった。
直近で思いつくのはゼンカイジャーのバカンスワルドとかだろうか。古くで言えば電子戦隊デンジマン13話『割れた虹色の風船』に登場したアドバルラーなどが該当する。
ちなみにデンジマンはつい先日からYouTubeで配信中。観るか観ないか、どうする?どうする?どうする?君ならどうする〜♫
よくある話とは書いたが決して私はこういうタイプの話が嫌なわけではないし切ない終わり方もどんと来いと思う方なのであしからず。
しかしよくある話だからこそ監督や脚本によって色が違うし手腕が問われる題材だとも思う。今回の話も良かった。
なんと言っても今回は主役に錠を置いたのが意地悪でナイス。警察官という立場で、未熟な彼だからこそ人を襲わないカセキグルマーを庇い、終盤では暴走するキー太郎を前に葛藤する展開が生きた。
キャノンボーグによって暴走させられ人を襲わない優しく臆病なキー太郎から街を破壊する苦魔獣カセキグルマーとなり果てたキー太郎。そしてそのキー太郎によって守るべき人々が脅かされる様を見て葛藤する錠。叫びながら拳を地面に振り下ろし彼が呟いた言葉は
「警察官の使命は人々を守ること…」
5話で大也に認められた言葉。彼にとって決してブレない、ブレてはいけない支柱となる言葉。
警察官である彼は常に人々を守るために戦っている。ならば恐竜と人間どちらを取るべきなのかは明白。
残酷なほど真っ直ぐ自分の言葉を貫く錠の姿に痺れた。
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夕焼けの巨大戦!最後の一撃は、切ない
今回のバトルシーンで特筆すべきはやはり夕焼けの巨大戦。夕暮れってのはより一層戦いの悲壮さを盛り立ててくれるシチュエーションだ。
合体シーケンス時に今回はブンブンの「行けー!ゴーゴーゴー!」もなく空気感はシリアス一色。
ただ「恐竜には恐竜だー!」のとこはガッチャードに続いてとあるキャラを思い出した(でんきタイプにはでんきタイプだ!)。
戦いは日中から始まったのにブンブンジャーロボモンスターとカセキグルマーのパワーは互角なようで戦いは長期化し気付けば夕方に。
錠の頭に過ぎるキー太郎と過ごしたたった一夜の楽しい思い出…向かってくるカセキグルマーを前に倒す事しかできない事を悔やみ謝りブンブンブースターのボタンに指をかけるが中々押す事が出来ない。ここの溜めでウルウル来たね。押した瞬間自体は描かずロボモンスターの技が発動するシーンだけ映すのもセンス良い。
夕焼けに照らされながら爪を燃やしてカセキグルマーに向かって行くロボモンスターがシンプルに超かっこよくておもちゃの販促としてみても隙がない。
一撃が決まったシーンにSEはなく響くのはブンブンの気合いの叫びと錠の啜り泣く声だけという徹底して無駄を省いた描写が今回の戦いの無情さ、悲惨さをより克明に感じさせる。
今回を担当したのは葉山監督。覚えておきたい名前だ。
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持つべきは仲間。大也と玄蕃のおやっさんムーブ
最後に今回錠を支えた仲間たちについて。
例によって異常に察しのいい玄蕃は錠がカセキグルマーを匿っているのを知って倉庫とその鍵を用意。よく見るとキーホルダーについてるのはニマイジタイヤのベローラーちゃん。7話ラストで気に入ってたもんな。
「お困りのようだねぇ」と何かを持って駆けつけるというお決まりのパターンは正式な仲間入りしてからは中々やれなくなっていたが、こういう形でまた調達屋としての手腕を発揮してくれるのは嬉しい。
そして大也もおやっさんムーブを久しぶりに発揮。カセキグルマーは人を襲わないと思うという錠の言葉を頭ごなしに否定はせず「それを証明できるか」と問い、本人からのやってみたいという気持ちは素直に汲んでやるいいリーダーっぷり。
ラストシーンでキー太郎を倒してしまったことへの後悔が消えない様子の錠の肩を何も言わずに抱いてやるシーンの男前っぷりよ…
やはり範道大也はいいレッドだ。
ちょっとズレるが恐竜博を楽しみにしている親子の会話を入れることで錠がキー太郎を倒してしまった一方、あの親子の幸せも守ったのだと描いているのが憎い演出。
「これで良かったんだよな…」って錠が自分を納得させようと思っているのが手に取るように分かる。
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次回
今年もきたぞ追加戦士!
その名は始末屋 焔先人/ブンバイオレット
相棒のビュン・ディーゼル(cv.花江夏樹)
焔でcv.花江さんだから実質鬼滅だ!見たことないけど!
それではまた
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