前回 ド根性警察、晴れ渡る!【ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 第25話】感想 清々しいほど坂本回
スーパー戦隊のイメージで「レッドは熱血リーダーでブルーはクールなサブリーダー」ってのがあるけど、『ゴレンジャー』からしてこの法則に当てはまらないしなんなら当てはまる戦隊はかなり少ない。
ならばこのイメージのルーツとは一体…?
気になる男 アメイジングRYOです。
お前…総集編だったのか。な26話を語っていきましょう
あらすじ
吠がついにバイト生活にピリオドを打った。
今日から彼は正社員。
勤め先は仮面ライダーシリーズや『怪傑ズバット』を手がけた映像制作会社 東映株式会社。
プロデューサーの関本カズの指揮の下、新番組の制作に携わることになった吠だったがその番組とはなんとゴジュウジャーの密着ドキュメンタリーだった!
東映と関智一だけで出来ているエコロジーな総集編

予告を見た時の俺「これは明らかに夏のギャグ回だ!メタ発言いっぱいのめちゃくちゃな回になるに違いない!」
今日の俺「総集編かい!!!」
予告の「吠の就職」「就職先は東映」というインパクトに隠れて全く総集編と察せなかったので不意打ちだったな。ちょっと残念ではあったがまあ総集編部分以外も笑える感じにはなってたからとりあえずヨシ!
今回の見どころはなんといってもその低予算っぷり。
吠が東映に入社しそこで仕事をするという内容である以上物語の舞台は当然ながらずーっと東映。つまりは自社の敷地内で撮ってるのでロケ地に対してお金を払わないでいい。おかげで既視感バキバキの景色ばかりで変な笑いが出る。
特撮初心者は今回の話を見て東映の敷地の景色を記憶しておくと色んな作品見た時に楽しいかもね。
更に今回はエキストラを一切使っていないらしい。
つまり劇中映るメインメンバー以外のスタッフは全員ガチスタッフであり多分ギャランティーも発生していないだろう。それが分かって見ると画のリアリティーが増す。
これは「吠が東映に就職した」って発想の勝利だわ。低予算なだけなのにそのことが本編のクオリティーを上げている。
そして今回をエコロジーにしたもう一つの要因はこの方。特撮大好き声優・俳優の関智一さん。
ゲストキャラの関本カズ役の他、劇中劇のドキュメンタリー番組のナレーション、ゲスト怪人枠の金アーイー ハッテサ・ブロウの声も担当していてこれまた人件費をグッと抑えている。
関さんは東映サブスク声優だからね。月額1,000円で使い放題なんだろう。
しかし改めて器用すぎるなこの人…。
とまあ信じられないレベルでお金がかかっていない回で制作側にとっての総集編の意義である「スタッフの負担を減らす回にする」を見事に実行出来ていたことだろう。
あと既知の方も多いだろうがハッテサの名前の由来は八出三郎。スーパー戦隊の原作者として毎シリーズOPのクレジットに出てる名前だがその正体は特定の誰かではなく東映内で使用される共通のペンネームのことなので覚えておきましょう。
関本さんとハッテサは度々『Gガンダム』のネタを仕込むなどやりたい放題。まあ私はガンダムは完全に専門外なので詳しくはないんだけどね。
このパロディとかブライダンのモザイクとか今回のノリは全体的に『補ジュウ計画』のもので、グリーンバックの前に並ぶゴジュウジャーとかもろに『補ジュウ計画』で見た絵面だからあっちを見てるとまた笑いどころが増えるね。
ちょっと気になったのは関本さんの電話の内容
「次回の『怪傑ズバット』なんですけど…」
リメイク企画動いてる!?
許さんぞ!『ズバット』好きとしてそれは許さん!
アレを令和に…いや、アレを「もう一度」なんて出来るはずがない!!
俺は認めないぞ!!
関本さん関連でいうと東映内に保管されていた所持者のいないゴレンジャー指輪を持ってウルフに渡すというコメディリリーフ以外の役割も与えられていて結局かなり美味しいポジションに。
『復活のテガソード』でウルフが唐突にゴレンジャー指輪を使う件があったことを考えるとどうやら映画はこの総集編回の後に起きたことのようだ。
その割には映画でワイルドゴジュウウルフもオルカブースターも出番なかったとかは気にするな!
中盤、劇中劇のドキュメンタリーが真白の一社ならぬ一者提供でできていると判明。なんぼほど金あるんだこの人…。
てかいまだに真白の財源って明かされてないよね。法外な世直し料を律儀に払う奴がいるとは思えないし一体どうやって稼いでるのか。
ここ最近の総集編というのは単なるおさらいだけじゃなくしっかり新情報出したり、それがないなら力一杯笑わせに来たりすることが多く総集編と言っても侮れないエピソードが増えているが『ゴジュウジャー』も例に漏れず斬新な発想で見事に低予算且つ笑える回に仕上げていた。
ブライダン(パス引っ提げて)、襲来!

個人的に今回1番好きなシーン。
ブライダンが東映に襲撃に来るんだけどファイヤキャンドルもブーケも律儀に入り口で渡される入館パスを首から提げていたのがたまらなかった。
じゃあこいつらちゃんと手続き踏んで入って来たんだ。なら襲撃じゃなく来社だな。
別にそれに誰かが触れたりする訳じゃないのもセンスが良い。それでいいのよ。各々が気付いた時にプッと吹き出すくらいが丁度いいのよ。
よく見ると後ろのアーイーも全員付けてるという細かい気配りも楽しい。
結構ややこしいブライダン周りの設定はついていけてない視聴者もいたんじゃないかって気がするからそこをおさらい出来たの総集編の本来の役割をこなしていて良いと思う。
「やや!お前も東映の一部。破壊する!」
こんなセリフを自分に向けて言うってどういう気持ちなんだろう。俺だったら嬉しいと思うな。
もう本当に関さんは東映の一部だからね。何役やってるか分からんよ。
『全スーパー戦隊展』でもサインが凄いことになってるのでみんなも行こう!
ヒーローは誰が養えばいいの…?

最後に吠関連の話題を。
ADスタイルが似合い過ぎる…というか冒頭のスーツ姿といいやはり顔がいいな君。
思いっきり不機嫌そうにクソ態度悪くカチンコする姿も信じられないくらいハマってる。ここは冬野さんも撮影中褒められた部分なんだとか。
無愛想でぶっきらぼうな吠をやることもう半年だもんな。初期は演技がかなり拙かったけどすっかり自分の物にしたって感じで勝手ながら感動する。
今回何より驚いたのは最終的にクビになりはしたが吠が正真正銘自力で東映に就職できたということ。何かしらのギミックがあるのかと思いきやそんな事もなくガチの自力。
考えてみれば山ほどバイトしてはクビになってる以上、毎回面接は突破しているわけでやはり彼には経営者や人事の胸を打つ「何か」があるのだろう。
問題は現場入ったらその「何か」などどうでも良くなるくらい勤務態度が酷いし、いらん事言うし、素直じゃないしと一気に評価が地の底に落ちてクビを食うとこなんだが。
ようやくまともどころか有名企業に就職をして極貧生活から抜け出せると思った矢先ゴジュウジャーである事が原因で結局またクビになってしまった。
「お前ゴジュウジャーなんだろ?ならこんなところで働いてないで世界の平和守らなきゃ。」
いいこと言ってる風で残酷だ。なら一体誰が彼の明日の衣食住の面倒を見てくれると言うのか…。
コミカルだがヒーローの悲哀を感じる。
え?他のメンバーはなんだかんだ生活とヒーローを両立出来てる?
確かにそうだ。ならやはり悪いのは吠か。
ワオオオーン!
次回
ブーケが記憶喪失!?
現れたぞマネーノーワン!ゴッド金持ち 熊手真白の本領発揮だ!
吠達はクオンの会社に!
?「変だよね」
それではまた


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