前回 逆転!覚醒!マスターガヴ【仮面ライダーガヴ 第36話】感想 この場所は奪わせない
中学の時、女子含めた5人くらいのグループで遊びに行く約束をしていたのに直前でビビってキャンセルしてしまったことを忘れたことはない男 アメイジングRYOです。
いつまでも心の捨てられないものBOXに入れっぱなしになるんだろうなって気がしますね…。
ついに絆斗の宿敵が…な37話を語っていきますよー
あらすじ
苦闘の末にストマック家の長兄 ランゴをついに倒したショウマ
絆斗の情報拡散により人々にグラニュートの存在が少しずつ認識されはじめ人間界にもグラニュート界にも変化が起き出していた。
そんなある日、はぴぱれを尋ねてきたのは家が和菓子屋 あんどうを営む少年 安藤寛人。
社交的だった父が事故で亡くなり、菓子の味は職人の斉藤健二が引き継いでいるものの売り上げが落ちてしまい経営不振に悩まされており助けて欲しいと言うのだ。
ショウマ達は早速あんどうを訪ね売り上げ復活の為の作戦を立てることに。
一方、グラニュート界では予想外のランゴの敗北が意外にもジープを苦しめていた…!
グラニュート ラゴー現る!母の仇を前に絆斗は…

ついにやって来ました絆斗の仇回。
第2話の時点で存在が仄めかされてから実際の登場まで長かったなあ。
辛木田絆斗というキャラクターにとっての軸となる最重要エピソードとなる今回、そして次回のテーマはズバリ「復讐と赦し」であろう。
復讐がテーマの作品において避けては通れないやつ来たな。
母を手にかけたランゴは倒され(9割方生きてると思うけど)今や絆斗にとっての仇は母を攫ったグラニュートだけとなった。しかしそのグラニュート ラゴーは今や改心しかつての過ちを後悔し、人間の為に人間の斉藤健二として生きていたことを知る絆斗。
いかに「今」変わろうと「過去」の間違いを無かったことには出来ない。ラゴーが母の仇であることは変えようのない事実。
仇を討つのか、それとも赦すのか。どちらにせよ絆斗の戦いに一区切りがつくのは間違い無い。
一方このテーマは同じくシータの復讐の為に戦うジープにもかかってくる。復讐心に飲まれた結果視野が狭まり、短慮な思考で家族を裏切り、自分の力量すら測れなくなり気付けばどこにいようと針の筵という有様でこれでもかというくらい「復讐は何も産まない」をその身で体現してくれている彼もまたショウマを赦すことが出来れば変われるのかも知れないが…。
ここでラゴー/健二さんの話をもう少し掘ってみよう。
動物園での絆斗と健二のやり取りから気になった部分を少し
「自分は取り返しのつかないことをしてしまって…」
「思い出させてくれたんです。お菓子を作る幸せを。」
「取り返しのつかないこと」というのは辛木田早恵をはじめとした人間誘拐のこと言っているのは間違い無いだろう。
次に「思い出させてくれた」という部分だがこれは闇菓子作りのことではなく、おそらく普通のお菓子作りのこと。ストマックは元々普通の製菓会社であったことは23話で語られている。
まだヒトプレス技術が誕生する前にストマックにいた古株であることも合わせて考えると健二は普通の製菓会社だった頃からストマックにいたお菓子職人で、会社の方針が闇菓子に切り替わってから何度かスパイス集めに手を染めてしまったが罪悪感に耐えきれずに逃げ出したというところだろうと予想できる。
古株だったのに急な方針転換で製造から外され部署を仕入れにされたって考えると健二本人は闇菓子を食べたことはないのかも知れないな。
となるとデンテおじさんとも知り合いだったりするのかも…?
にしても狼っぽいビジュアルに絆斗の絵では明らかにガヴが赤ってめちゃくちゃショウマ、ストマック家に関わってそうな風体なのに一般グラニュートだったのはちょっと意外だったなあ。
まあひょっとしたら後々の展開次第で繋げられるように匂わせだけしといたんだけど結局ショウマやストマックと絡めなくても問題無さそうと判断されて今の改心したグラニュートという要素だけが残ったのかも知れないが。
こういう「余白のある描写」を忍ばせておいて後からどうとでも出来るようにしておくのは割と常套手段だしね。
絆斗が塩谷に拾われ生き方を教えてもらったように健二も先代主人に拾われて生き方を示してもらったと両者の付合する部分を出してくるのもいい。前にも書いたが「拾われる」ってのは『ガヴ』を形成するファクターの一つだからね。
ここであんどうパートの話も少しだけ。
寛人はめっちゃストレートにいい子やっていていいね。あんな子の父代わりをやっている健二の好感度も間接的に上がるから絆斗が復讐迷う要素が更に山盛りになるってわけよ。
カブトダンシの浩二君。サラリと二週連続登場。前回はコメント、今回は台詞の中だけだけどゲストキャラとしては中々の好遇だ。ラキアと絆を紡いだ子ってのもあってファンにも印象的なキャラになってそう。
全然関係ないけど和菓子特化のライダーもちょっと見たかったな。和菓子のゴチゾウ自体はいっぱいいるのに勿体無い。
やはり子供にウケが悪いからかな。俺も子供の時はお饅頭とか苦手だったし。
ジープ兄さん、そりゃ無理よ…

続いて可哀想なジープ兄さんとバトル周りについて。
もう予告の時点で「シータと2人で戦ってケーキに勝てなかったやつが1人でランゴ倒したショウマに勝てるわけなくない?」と誰もが思っていたが期待を裏切らない残念兄さん…アイスにぼろ負けです。インフレって残酷ね。
1クール程度間を開けて復讐者として帰ってきた割に逆玉乗っただけで人格的にも戦闘力的にも変化ない兄さんにも問題があるんだが。
とはいえ相変わらずどうしようもないやつなんだがバトルはかっこいいのよねこの人。
アクロバットな動きと短刀によるスピーディーな剣戟、エージェント召喚を絡めた戦法も予想よりもずっとショウマ達に通用してたし腐ってもストマックの一員というところを見せてくれた。
「赤ガヴ!お前のせいだ!シータがいなくなったのもストマック家がめちゃくちゃになったのも!」
相変わらず他責思考が酷過ぎるのは擁護できないが。ランゴ兄さん死んだのはもう100君が悪いと思うよ?
にしてもエージェントがまだまだ強くてビビるな。召喚と同時に飛びつき腕ひしぎ的な技でヴァレンを拘束し仲間と引きずって分断するのとかスタイリッシュだし何気にずーっとかっこいいよねコイツら。
「ショウマ!コイツらは俺に任せろ(連れ去られながら)!」はちょっと笑った。その後の階段でのバックドロップはちょっとヒヤッとしたけど。危っぶないぞアレは…。
決め技はまさかの大開脚キック。いやほんと毎週毎週凄いわアクション。
ジープもエージェントも予想以上に食らいついたが所詮はレベル据え置きの1クール目のボスの片割れとその手下。やはり今のライダー達には通用しないことがハッキリしたが次回兄さん待望のパワーアップイベント到来!
どうやら仮面ライダービターガヴ バキバキスティックに変身するようだ。いやー、ビジュアルかっこいいからいつ出てくるんだろうと楽しみだったのよ。まさかジープが変身するとは。
今回リゼルがニエルブに渡したスティックタイプのポテトから作るみたいね。実質あいするつまからのぷれぜんとだやったーうれしいねー。
バトル部分ではなんやかんや頑張ってるがドラマパートはいよいよズタボロのジープ。印象的なのはやはりシータに追い詰められる夢を見たかと思えば起きたら同じようにグロッタに締め上げられるシーン。
心の支えだったシータから呪詛の言葉を吐かれる悪夢を見てしまう精神状態に加えて兄を死なせてしまう要因を作った罪悪感、そして残った数少ない家族からも怒りをぶつけられてしまい、頼みの綱は妻だがそのリゼルから自分がどう思われているかをなまじ理解してしまっているが故にいよいよ居場所を失っていく。
グロッタがめちゃくちゃ辛そうにジープを締め上げるシーンは良かったねえ…。前回ランゴの前で完全に妹の顔になってたのが効いてる。
ランゴを失った悲しみとそれを望んで家族を裏切ったジープへの怒り、一方で家族に暴力など振るいたくはないという葛藤…脳筋姐さんなどと呼んでいたのが申し訳ないくらい繊細な部分を見せてくれた。
一刻も早く姐さんが頭空っぽにしてライダー達としばき合う日が来ることを切に願う。
次回
アニマル和菓子で売り上げV字回復なるか!?
仇を前に絆斗の決断は…「復讐」か「赦し」か!?
逆襲のジープ!変身、仮面ライダービターガヴ バキバキスティック!
それではまた

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